コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

5月12日(土) 二位では駄目ぢゃないんです  -スポーツ - ゴルフ-

i376.jpg  秘書室の冠は戴いていても実態は政治担当なので、民間秘書の集まりにはゴルフ要員としてしか機能しない。とは言え人手不足の折、当該コンペには2010年から七回目の出場になるものの、主に幹事社当番の際に織姫と彦星状態の登檀なので毎度こんにちわからのスタートとなる。
 それでも前回参戦時には準優勝を果たした相性の良い東急700に勢い勇んで乗り込んだのだが、東イン10番、11番と連続でカップに蹴られてのダボ、今日はパターに嫌われるかと思いきや実にそこから7ホール全てボギーと未曾有の安定振りである。
 スルーの後半もダボ、ダボとデジャブ状態の出だしだったが、アウト三番ショートで少しダフり気味もよく転がりニアピンを獲得して気を良くしたか、スライス気味のミドルパットを沈めてバーディーとは、愈々第470回にして優勝が視野に入ってくるではないか。
i377.jpg  結果的にはそこからトリプルも叩き後半は50を切れなかったものの本年最高の97。飛距離も小技も飛び抜けたハンデ一桁の御仁にネットで一打及ばず再びの準優勝とは、更にハンデが二割切り上がって最早優勝は遠く臨めなくなったが、表彰式の司会がニアピン・バーディとかっ浚ったのだから、危うくカップまで持ち返っては場の空気を乱し過ぎであったろうと、写真にだけ納めておくこととした。
 このところのドライバーの安定、先週からのバッティング絶好調に加え、ウッドも復活気味だったのが好結果を齋したか。愈々残る課題はアイアンになってきた。

 マハティール氏が総理復帰とは片や元首、此方首相の違いこそあれエリザベス女王を僅差で交わして最年長の国家の第一人者誕生である。
 まさに人生百年時代を体現しているとも言えるが、些か人材払底も危惧されよう。

5月8日(火) 民主と民主  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

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台湾総督府
 政権の危機が騒がれた四月には「黄金週間が明ければ雰囲気が変わる」との指摘があった。元よりそこには合理的な根拠は存在しないのだが、いざ蓋を開けてみると詰まるところ法的には瑕疵の無い事案に関わるやり取りばかりに世論も飽きが来たのだろう、確かにスワ解散・総選挙かとまで喧伝された政局が瞬く間に落ち着いているのである。
 ただ落着ムードの醸成に拍車を掛けたのが、野党新党設立のタイミングであったのもまた事実だろう。世論の逆批判を踏まえ審議拒否をしないという意気込みは責任政党として賞賛されて然るべき姿勢には違いないものの、与党は確実に野党分断が出来るのだから、極めて戦術的に捉えれば得策とは言い難い。
 しかも希望と民進の合併と言いながら、衆院では希望オリジナルや反執行部郡に加えて旧こころ層が離れ、参院では立憲と真っ二つになった上に、民進党籍を残しながら無所属だった旧民主の幹部陣は完全無所属になるという、政治フリークで無ければ到底捕捉し得ない様な複雑な経緯を経てなお野党第一党たり得ないとは、これもまた戦術的だが来年の統一地方選、参院選に向けてまたひとつハードルを高くして仕舞ったのではないか。
 果たして新党は何を目指していくのだろう。嘗て新進党が解体した際には、当初は百人規模と目された「小沢新党」=自由党が60人程度に留まったが故に、往時の言葉で言えば「保保連合」に向けた"脱出ロケット"として機能した経緯がある。
 この教訓に則れば、新党は二大政党制の中で野党結集の音頭を取るには数が足りず、一方で与党が数を減らした折の補完勢力を嗜好するには過大過ぎる。想像するだにこの双方の嗜好性が混在する同床異夢が、実に中途半端な数の新党を編み出したのではなかろうか。
 小沢新党結党時に叫ばれた「純化」路線は寧ろ左側に結集した立憲が担う形となったが、反政府リベラルを貫く限り嘗ての社会党の如くに一定の支持を確保し、しかしながら政権交替には結び付かない批判勢力に留まろう。
 勿論、無所属となった中間層も新党も野党結集を嗜好するには違いないが、純化したが故の支持を幾分放棄しても野党結集に舵を切るか、或いは一定勢力に留まることを良しとしなくても拳を降ろす契機を失ったまま純化を続けるのか、その鍵は立憲が握った形になっている。
 比例の統一名簿が覚束無ければ現実問題として支持率の低迷する政党に候補者を預けるのを躊躇する産別も現れようし、89年参院選にて猛威を震った連合型候補が当選後に社会・民主の議員の奪い合いに堕して仕舞った経緯に鑑みれば、おいそれと地方区は無所属野党連合でとも言い難く、連合の苦悩は大きかろう。
 何処かでもう一段ロケットが飛び出す展開もと想像を逞しくして仕舞うのだが。

5月6日(日) 雲の上まで 顔出して  -育児 - パパ育児日記。-

i369.jpg  一日八時間勤務の志望校別特訓も一段落して公資も漸くオフ、黄金週間最終日は恒例の鯉幟り撮影である。
 歴史を紐解けば引越しから一年余を経た平成13年の端午の節句にそれまでのベランダ仕様から新調した際には、わざわざホームセンターから竿を調達し、高く掲げられべく螺で繋いだ上に台座たるコンクリート・ブロックまで誂え、ルーフバルコニーに据え付けるという手の込んだ日曜大工だったのである。
 然るに当初はそれを分解して後生大事に屋根裏に格納していたのだが、直に面倒になり屋上に放置するに及んで使い回されたお歳暮宜しく尾鰭がボロボロになっていく。そこで昨年に至って更新を企図するものの、今更高額なそれは必要なくアマゾンで注文したら今度は妙に小さくて、今年はひと周り増大させて遂に三体の鯉幟りに囲まれる事態となった。
 なお現在に至る鯉幟りを囲んでの撮影は平成15年に始まり、黄金週間を湯沢に過ごした年を除く年中行事と化したので、柱の傷の替わりに成長記録となっている。今回は経年変化とともにお届けします。

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 石川選手が南北合同チームをフルセットの末、16対14で下した一戦は卓球ファンならずとも手に汗握るものだった。後輩を引き立てる事後のインタビューもリーダーシップが伺えて頼もしい。
 しかし冷戦下において"中共"が所謂ピンポン外交を繰り広げていたのに倣った訳でもあるまいが、いきなり対戦相手同士が手を組んで現れるとは、スポーツマンシップを悖ってなお外交をタイムリーに反映すべく競技の性が優先されたと見るべきか。
 嘗て五輪で合同チームを設けた独逸はともにドイツを国名に戴いていたが、大韓民国が統一「コリア」とされると、何と無く左翼用語の"南朝鮮"を想起して仕舞うというのは些か被れ過ぎだろう。

5月5日(祝) 回転と体重移動  -スポーツ - ゴルフ-

i365.jpg  昨日の一抹の悔恨を胸に、今日は懐かしの浜田山・ハイランドセンターへとやって来た。
 わざわざ河岸を違えたのは、嘗てはビギナーズ・ラックで千葉ドイツ村でのホールインワン・チャレンジを仕留めた祐旭が左転向を挟んで球が上がらなくなり、改めてレッスンに挑むが故である。
i366.jpg  ビデオも活用した大掛かりな個人レッスンとの触れ込みだったが、初心者マークに映像を解析される謂れも無く、身体を軸とした回転運動から体重移動と基礎から教授されていく。ライト打席は短いので熟達者が調整に用いるケースが多いのだが、同二階はほぼレッスン専用で、鏡に隣接して工作機械の如く傾斜した円形物かオブジェの如くに飾られていると思ったら、輪に沿いクラブを回す練習器具だったとは、流石にゴルフ専門学校を併設するかの内藤雄士プロのご実家である。
 丁度レッスンプロ氏も妻が以前習っていた人物で、事後一階に降りて普通に打っていても、改めて基礎からの耳学問が奏功したのだろう、久々の練習場たる妻らしからぬ鋭い打球が飛んでいたのだから、矢張りレッスンは偉大である。
 私もエイジシュートを目指しそうな世代並みに余りに飛ばないのは今更ながら体重移動が足りないからかと悩みつつ、却ってスイングを崩しても薮蛇なので敢えて変革には挑まない。「やめられない、とまらない」かっぱえびせんの偉名を持つ名コーチ、故・山内一弘氏が、打撃には回転で球を弾くのと体重移動でその運動力を球に伝える、大分すれば二種類あると述べていたが、投球自体に推進力のある野球と静止したボールを打つゴルフとでは必然的に違いもあろう。
i367.jpg  ただプロギアショップも店構えしていたことに気付いて高齢者向けの金エッグアイアンを借りてみたら意外に重くて驚いたが、こちらは「変わらないために変わり続ける」保守の要諦への第一歩たり得るか。

i368.jpg  帰路は正月に続いて魚屋路へ。〆め煮穴子は矢張り美味だったが、特筆すべきは回転が多い、と言っても日本人投手らしいバックスピンの効いたフォーシームではなく、昨今の回転寿司が注文ベースに移行している中、客あたりの職人数が豊富な為かコンベア狭しと握られ続けており、要はいきなり穴子八皿とか無体なオーダーに目を見貼られ、挙げ句八貫ではないのかと疑念を呈される、幾分恥ずかしい行程を回避出来るメリットがある。
 実は昭和の日にも訪れたのだが夜は駐車待ちの車が甲州街道沿いに連なる始末で退散し、水道道路を北上帰還する途中、大宮八幡の井の頭通りを挟んで向かえのびっくり寿司に落ち着く顛末があったのである。こちらは端から回転でなくそれなりにお値段も張ったのだが、寿司屋巡りは続く。

5月4日(祝) 消しゴム隊出動す  -スポーツ - ゴルフ-

i363.jpg  朝早いのは苦にならないのでゴルフは帰りも早い七時台を所望しているが、逆に夜型ゴルファーもおられるので本日は九時台、余裕綽々出立した積もりだったが黄金週間を甘く見る勿れ、関越の長きサグ構造は車線を拡幅しても少し通行量が増えれば途端に渋滞の列が連なって仕舞う。
 その頂点にスマートインターを設けて車が捌けるべく画策したのは知恵者の所作かも知れないが、おかげで坂戸西には巨大な倉庫軍団が建造されつつあり、新たな物流拠点として脚光を浴びるのか、工業団地の成れの果ての如く広大な造成地だけが虚しく草木に埋もれなければ良いのだが。

i364.jpg  今日も飛ばないドライバーは安定し、メンバーの異動ありひと組に縮小してコンペの装いを失った旧出向先の手合わせには毎ホール・ドラコンがあるのでフェアウェイに残れば存外にドラ短が拾える。
 しかも前半はワンパットが3つ、〆をボギー、ボギーとカサブランカの如くにしのいで50を切った。
 更に後半も初め三ホールのうち二つトリプルを叩きながら、西四番ショートでは前半に続いてミドル・パットを捩じ込んで寄せワンのパー。所謂「消しゴム」はニアピン権利者の三点を消滅させると同時に、必然的にワンパットで替わりに自らがポイントを獲得しているのだから彼我の差は大きい。
 非常にパターに救われた一日だったのだが、オーラスのロングはダボでも二桁と安堵したのが気の弛みに繋がったか、トリプルでまた丁度百とは次回への戒めか。

5月3日(祝) 政治的に正しいネットカフェ  -ゲーム - ゲーム-

i361.jpg  風呂で動かなくなったビデオは結局充電池の問題ではなく本体が末期を迎えた模様だが、想えば二代連続二年で御臨終になったSONY機に対し、四年半の命脈を保ったのだから、矢張り明るいナショナル、panasonicはモノづくり大国たるわが国企業の名に相応しかろう。
 何分新しモノ好きなのでさて4K時代に突入すべきか暫し躊躇はしたものの、子供とお出掛けの機会も漸減していく中で美し過ぎる作品を拵える訳でもなく、何よりも著しいデータ量の増大を避けるべく、旧機同様のハイビジョンに留めることとした。
 壊れて3日でビックカメラに急行し祐旭に「仕事が早い」と褒められて仕舞ったが、元より代替えに伴うコンパクト化も写真で何方が新型か判然としない程度だし、パナ肝煎りの「ワイプ撮り」も、些か集合写真に欠席した人宜しくナレーションとともに撮影者が顔出しして微笑ましいのは赤子を写す絵柄位だから孫とともにワンフレームに納まるまでにはあと何機更新が必要か解らない。
 演劇や合奏の類で全景を抑えておいてメイン画面は本人のアップもあろうが、ビデオは固定撮しっ放しでカメラ担いで走り回り多様なアングルからの静止画重視の身の上には、被写体が決してポジションを変えない保証が無ければ使えない。逆に言えばピアノの発表会には有用なのかも知れないが。

i362.jpg  さて日に八時間の志望校別講習に勤しむ公資を余所に、暇を持て余し気味な祐旭とともに、新機を抱えて向かったのはIT繋がり、と言えば如何にも旧世代の遺物宜しき物言いかも知れないが、新規オープンしたe-スポーツ店である。
 広義には「電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般」を指すのでスポッチャリスーピアの類に見られる床上の電子パネルを用いた遊戯がイメージされがちだが、実際にはTVゲームとほぼ同義語らしい。
 そうは言っても恰もゲームセンターあらしとさとるの闘いの如くに壮大な光景が待ち受けているのかと思いきや、先ず入場するまでにアプリをダウンロードして携帯以外のアドレスでメールを受けて確認、とIT長者にはお茶の子さいさいなのかも知れないが、段取りが長くてもう少しで踵を返しそうになった。
 しかも奥には区切られたスペースがあり、確かに大画面での対戦モードにも対応している模様だが、稼働するのはイベント時のみ。14時オープンという店舗形態からして深夜に及ばなければ活用される局面は訪れなかろうから、単に大量に並ぶ高級なPCを前に皆ヘッドフォンを被って黙々と画面に食い入る姿は些か奇異を通り越している。
 しかも所在なく大東亜戦争の艦隊決戦に挑んでみたものの、巧みに操作を習得している祐旭に対し父はあらぬ海域に進んで戦闘にすら参画出来ず文字通り太平洋ひとりぼっちでは長居無用であろう。
 そもそも池袋駅から程近いとはいえ、道すがらは歌舞伎町と御苑脇の一画を切り取った廉価版の如く怪しい街並みだし、「ニコニコ超会議と思ったのに、ネカフェだった」との祐旭の論評は、途上ニコニコ本社の大画面を拝んで辿り着いただけに、より言い得て妙であった。
 余り政治的に正しい物言いで繕うことなく、ゲーセンはゲーセンと表現して欲しい。

5月2日(水) 喪くした時は出掛けずに  -車・バイク - 免許センター(試験場)-

i354.jpg  非連合系のみ未だメーデー扱いの黄金週間の狭間、すき焼きに舌鼓を打つ。田中角栄先生ばりの濃厚なすき煮もまた美味ではあるものの、加齢に伴い胃腸が過剰な脂身を受け入れ難くなると、関西風のすき「焼き」が恋しくなるのは必定だろう。
 更に久々に長らくカラオケに興じて宿酔いの上に声も枯れた本日は早々にお仕事を切り上げ、東陽町へと向かった。
 実は2月にも訪れているのたが、あろうことか更新した運転免許が見当たらず、生まれて初めて再交付に及んだのである。
 ところが如何にして紛失したのか判然としないので空欄のまま書類を提出するとご指導が入り、「自宅」と記入すると「家にあるのか」と高圧的に迫れる。あればこんなところには来てないと眉を潜めると「間違って捨てたのではないか」と居丈高に誘導されるではないか。
i355.jpg  いい加減頭に来たが、丁度読んでいた「平沢勝栄・全人像」に、公的サービスの観念が備わっている英国警察に対しわが国は云々との記述があるのが想起され、さもありなんと天を仰いで仕舞った。ただ後列の人物に「免許切れてるから最初から取り直して」と言い放つや否や、書類から写真剥がして投げ捨てるに及ぶのを拝察すれば、恐らくは当該担当者が極めて特殊であるのだと、わが国公安委の名誉の為にも信じたい。
 元よりそれから約二時間半待たされて、退屈の余り交付場脇の四階食堂でラーメンなぞ賞味して尚退屈の極みだったから、再交付たる穏便な呼称を纏ってはいても、国家から供与された証明を紛失した由々しき所業への懲罰、がその本質なのかも知れない。

4月30日(祝) 湯上がり魔法瓶  -育児 - パパ育児日記。-

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 受験生を抱える黄金週間は唯一の家族揃ってのお出掛けになるが、性懲りも無く前半最終日に敢えてアクアライン超えとは些か無謀だったろうか。
 七時半発にも拘わらず既に浮島からの渋滞が羽田空港にまで連なる勢いで、幸い中央レーンを進めば然程の罪悪感無く合理的に時間短縮出来る技を習得していたので傷痕は小さく、海ほたる以降はサクサク進んだとはいえ、実に勝浦市までは二時間半を超える長旅であった。
 木更津の竜宮城ホテル三日月を訪れたのは早二年前、今般はそこから更に圏央道と国道297号線を南西に房総の突端に赴くだけでも充分に酔狂な上に、肝心のスパが実に物足らず、海岸の砂浜には海水浴と思しきパラソルが既に並んでいたのには目を疑ったが、幾ら温暖化の進むわが国とはいえ屋上の冷水プールに修行僧宜しく飛び込む勇気も無く、ジャグジーでお茶を濁すのみに留まる。しかも生活防水でこれまでスパにも再三持ち込んだビデオカメラが唐突にウンともスンとも反応しなくなり散々であった。
i358.jpg  果ては新潟からショートコース帰りに至るまで、寸暇を惜しんでスパやスーパー銭湯の類にはいそいそと訪れてはきたものの、詰まるところ大江戸温泉万華鏡と今は亡き山河の湯を超える物件に巡り合えないのは、矢張り撮影可能なアミューズメント風呂需要は長駆それを求めて遠乗りするまでには喚起されていないのだろう。
 気を取り直して一本道を戻る道すがら、B級グルメでお馴染みの勝浦担々麺にあり付かなければと企むも数珠繋ぎ二時間待ちの有名店は諦め、国道沿いの店に落ち着いた。それでも存外に混み合っていたので期待感は高まったのだが、そもそも担々麺自体が必ずしも好みとは言い難いのでそこは割り引いたとしても、挽き肉も少なく麺はつんつるてんでコシの欠片も感じられず、しかもモヤシも混入させられて仕舞い、呆気なく朝から二連敗ではこのまま引き下がる訳には参るまい。

 帰路は軽く枇杷狩りでもの積もりだったが、もうひとつイベント色を求めるならばと思案しどころ天啓の如く閃いたのは往路視線に入った広告「市原ぞうの国」に他ならない。子供達はバリでの象乗りは印象深くても市原は忘却の彼方だし、妻は初ぞうの国に他ならない。
 而してタイミングよく丁度象ショーの開幕に滑り込むも流石に黄金週間、既に象ライド・象リフトはチケット完売とあらば責めて象と戯れねばと、ショーの最中に金弐阡円也のお捻りを持たせて謎の縫い包みと引き換えに撮影に興ずる。
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 サッカーやバスケのシュートに歓声を挙げ、象による象の絵描きの巧みさに驚嘆し、と中身は七年前と同じ構成なのだが、ショー後は自由ににじり寄り撮影し放題だったから焦る薦被りに身を窶すことは無かったのである。何よりも中三になり明らかに観衆の中では高齢層の祐旭が嫌がらず市原生まれの三歳結希(ゆうき)君と素直にフレームに収まって呉れたのは有難かったが。
 圏央道市原鶴舞インターからは目と鼻の距離で、七年前成田から南下した折には一般道をてくてくだったのだから、着実に高規格幹線道の整備は進んでいるのである。
 ただ結局木更津に向かったものの逡巡してアクアライン突入を待避、上りは拡幅の効果に乏しい渋滞のメッカ・穴川に耐え切れず一旦降りるも16号線の裏道は尚進まず、未だ渋滞の蘇我から再度京葉道に突入する愚行に堕して仕舞った。冷静に考えれば端から圏央道をそのまま北上して東金周りが正解だったかと気付いてもあとの祭りである。
 平成も残り一年、黄金週間は後半戦に入る。

4月28日(土) 全ての人に  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 嘗ては神保町巡りで新刊書を大量に仕入れるのが愉しみのひとつだったが、Amazonやブックオフに現をぬかして以来、書店も高円寺駅前が関の山である。
 黄金週間初日、久々にレンタルCDのジャニスを訪れてシティポップの新作を当たるものの特段の成果無く、その足で三省堂にも踏み入ってみたところ、レジが一階のみに簡略化され、店内には常設の古書フェアの他、再販価格維持対象外となった新古書コーナーも拡大されている。既に書泉ブックマートは閉店してグランドに統合されており、生き残りに向けた書店の試行錯誤が伺われるではないか。
 そのまま神保町の駅に向けて老舗の古書店の幾つかに闖入してみたが、歴史や人文科学には一定の品揃えがあっても総じて政治本は扱われていないのは、矢張り需要に乏しいのだろう。
i353.jpg  このところ今更ながらに今は亡き行政問題研究所の「全人像」シリーズを多数落札して読み漁っていたのだが、今となってはマニアックで後代に伝記が商業出版で編まれなさそうな人物の半世が浮き彫りになり、政治フリークとしては実に興味深い。元より同時代性に溢れているからこそ棺を蓋う迄は描かれず、竹下登、小渕恵三といった位人臣を極めた人物は文章に刻まれた期待感がそのまま事実に昇華されているので、なる程この記述が後々まで再三引用されることになる元ネタかと合点はいっても新たな発見には乏しい。その替わりに例えば失脚した金丸信、三光汽船を潰して仕舞った河本敏夫といった方々は、丁度大河ドラマの主人公が天下を目指すと言っても、最終的には挫折している事実を視聴者は知り得ている様に、コントラスト豊かな結末が解っているだけに却って悲哀が醸し出されて味わい深い。
 総じて政治家の伝記は死語編纂されるモノは矢鱈と分厚くて学術的に過ぎる上に、相当に大物でない限りは市販されないし、逆に叙勲パーティーのお祝いに供される類は本人の回顧録ならば当たり障りが無さ過ぎ、著者が立てられても大下英治編纂かと見紛うが如き礼賛の嵐になって仕舞うので、記録性はあっても読み物としては詰まらなくなる。
 だからこそオーラル・ヒストリーなる手法が珍重されるのだろうが、もしかしたら「全人像」は政治文学のもうひとつの有り様を提示していたのかも知れない。
 勿論、著者も各々なので文学としての出来映えには大いにバラ付きがあり、インタビューだらけの山下元利、殆んど本人の話題以外で構成されている矢野絢也など、リアルタイム故に奥歯にモノを挟まざるを得なかったのではないかと邪推出来る作品もあるのだが、細田吉蔵と国鉄、佐々木良作と電産など埋もれつつある歴史に触れられたのは幸便であった。況んや武藤山治、八百板正に至っては最早何故全人像が編まれたのかすら不思議であろう。
 ただ全人像シリーズにも前期後期があり、取り分け前者の、今や政治フリーク以外には殆んど口端に登らなくなった亀岡高夫、園田直ら流石に数万円規模に及ぶ逸品には手を出せないし、小坂徳三郎に至ってはAmazonにもヤフオクにも影も形もない。だから暫し神保町を巡ってみたのだが、当然偶然の邂逅なぞあり得なかった。
 行政問題研究所は様々な事情から跡形無い模様で復刻は望み難いし、「○○政権○○日」の政権シリーズは更に希少になっているのは残念である。何方かお譲り下さる方おられれば御一報下さい。本稿は敬称略にてお届けしました。

4月26日(木) さよならサンクス、また来てファミマ  -ビジネス - 接客業-

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 2016年から行われているサンクスのファミリーマートへの統合進捗に伴い、漸く一年半余を経てわが家に最も近いそれも切り替わった。先週には駅前にもリニューアル開店があり、これで中通りに隣接していた後発の一店が僅か数年で閉店してなお、高円寺北にはファミリーマートが三軒鎮座することになる。
 嘗てはサンチェーン、AMPM、ココストア、サークルK等、資本系統も様々なコンビニが混在していたが、ミニストップもほぼローソン傘下と化した今、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの三大チェーンに概ね集約された形となっている。
 こうなると差別化が難しく、資本柄からの品揃えの地域性含め微妙な商品在庫の相違を楽しむコンビニ巡りが成立しなくなって来るし、希少性の高いヤマザキデイリーストアを発見すると思わず未曾有の逸品が在りやしないかと覗いて仕舞う。
 元より「価格破壊」の名の基に良い物も普通の物も安く売って仕舞うスーパー乃到は(死語と化した)GMSに対し、一次的にはその名の通りコンビニエンスな利便性を担保する流通コストであったとしても、例えば「コンビニ限定」商品の様に付加価値分を金銭として上乗せして「安かろう」よりは相応の価格設定を体現しているコンビニは、結果としてデフレ脱却路線の経済活性化にマッチした、極めて現代的な小売り業態の在り方を示している。
 一方でコンビニ店員ですら最低賃金では人員を満たさない人手不足の中、そもそもコンビニ勤務に依ってある程度の生計が成り立って仕舞う経済構造事態が、職歴に伴う個人技能の向上を齊さないという意味では別の問題をも孕んでいるのだが、それは凡ゆる流通サービス業と等しく生産性の向上という観点から是正されていくべきなのだろう。
i352.jpg  と言っていたら当のファミリーマートが伊藤忠に子会社化されるとのニュースが伝わってきたではないか。シアトルではアマゾンですら今更の様にコンビニを開店したと聞くから改めて消費者に直面する実店舗の意義が見直されているのか、或いは仲介業たる商社という業態自体が小売りから逆算して商品を仕立て上げる垂直統合に組みしなければ採算が採れなくなってきているのか。
 最大手のセブンイレブンは反発している様だが、嘗ての松下・ダイエー戦争の如く、コンビニの品揃えが親会社の商品戦略に左右されまいか一抹の不安は生じよう。それはそれでコンビニ相互のブランド差別化には寄与しようが。

 ところでペプシの600ミリ・ペットボトルが新装発売され大手三チェーンに須く配備されたのは個人的にも有難いし、スーパーには不味い「ゼロ」しか配備されていないのでこれもコンビニへの誘引として機能しようか。
 ペプシは商品展開が安定せず、私の好む飲食物は長続きしない原理に当て嵌まらないことを切に望みたいが、最近はコカの紅茶花伝が店頭から消えつつあり「世の中から紅茶花伝が排除されている」と深刻な顔をしたら公資に「午後ティーで良いのでは」と一笑に付されたものの、こちらは異物混入に伴う一過性の措置だと信じたい。
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