コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

4月7日(土) 黒く塗れ  -グルメ - 東京のグルメ-

i330.jpg  大学時代のサークル仲間との集いはここ十年来、会合過剰の年末から年始に移行すれど、年に一度の冬場が定番だったが、昨年は外遊からの凱旋帰国する者あり、夏場にも挙行された。
 齢五十を前に段々と懐旧に浸る面持ちも増殖すべき世代となってきたのだから機会が増えるのも道理なのだが、余り間隔が縮まっても同窓会感が薄れようかと、今年は春の新年度会を催してみた。
 嘗て新橋駅近には十仁病院が林立し、末期には大半が空き家と化して不気味な廃墟感が漂っていたが、その近隣に瀟洒な日本家屋構えだったおでんのお多幸は、中二階の如く巨大な小上がり風情の日本間が組み合わされた、今風に言えばスキップハウス構造で風流だった。
i329.jpg  往時は商工にもご理解のある環境派の御仁に度々お連れ戴いたが、残念ながら再開発に伴いビルの地下に小ぢんまりと移転したものの、関東風の黒く煮込まれた汁は健在である。正式には「新橋 お多幸」で銀座、日本橋とは各々経営が異なるが係争は無い模様である。中では新橋が最も薄味らしく、他はもっと煮詰めているのだとすれば俄かには信じ難い。
 妻の実家に近いこともあり煉瓦通り沿いのインドネシアラヤで会合を開いたこともあったがそちらも既に亡く、辺りの店舗も随分と入れ替わっている。そもそも妻の実家自体がギリギリで環状二号線の拡幅用地には当たらなかったたものの隣の森ビルとともに跡形も無く、今夏には見上げる様なオフィスビルが完成に至る様で、路地が分断され目と鼻の先が新虎通りという一等地に化けている。
 皆子供も大きくなり久々に夜の会合だったが談論風発、折しも再び寒波到来におでんとは存外にタイムリーだったか。

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