コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

3月31日(土) さんまよりサクラ  -日記 - -

i322.jpg  目黒川が桜のメッカたることは花見に疎い身の上においてもよく承知している。元より目黒に赴いたのはお世話になった大重鎮秘書の方の葬儀が本旨ではあるものの、斎場たる菩提寺を出て坂道を下り、再三宴会に活用した雅叙園を左に見やれば目黒川は目と鼻の先とあらば寄り道するに如くはない。期せずして二日連続の花見に至ったのである。
i323.jpg  既に満開は過ぎ些か葉桜も混じって絵柄としては桜並木の咲き乱れ感には欠けていたものの確かに豪華絢爛、しかも長いのである。考えてみれば鉄道忌避伝説の真偽は兎も角、現に目黒駅自体が品川区にあり、目黒区の中心部からは相当に距離があるのだが、歩き始めて引き返す訳にもいかず結局中目黒まで徒歩行軍と相い成った。元より草木自然への感受性に乏しいからだろうか、幾つもの橋を超えても異なった光景が現れる訳でもなく後半は多分に食傷気味であったろう。
 異国からの顔触れも少なくなく観光立国に立派に貢献する一大資源には違いないが、川面に目を向ければカヌー・クルージングに興ずる向きもあり、船着き場宜しく川底を段丘型に敢えて溝を設けてあったりと水質改善の効果も大いに威力を発揮している模様である。
 桜はまだまだ遠く池尻まで続くが東横線で渋谷に出る。既に地下化され久しいが、東横線地上駅跡地に南方から埼京線ホームが引っ越して来ると、旧玉電由来の「玉川口」も消滅することになろう。

i324.jpg  考えることは皆似通うもので、夜には馬橋小にて夜桜見物が行われており、友人宅に赴いた祐旭を余所に三人でライトアップを眺めた。
 今日は正門も開放され、校庭には相応しからぬ酒盛りに興ずる人々が見受けられる。周辺住民の苦情で遂に靖国神社の中も会食厳禁となったと聞くが、上野公園を除いて公共の地での花見が難しくなりつつある昨今、本数こそ少なく絶景スペースは限られるとはいえ、学校は新たな穴場なのかも知れない。
i325.jpg  隣の馬橋公園にも足を伸ばし、こちらもそれなりに賑わっているかと思いきやほぼ人っこ一人も見当たらなかったのは矢張り時宜を逸したからだろうか。
 公園脇に廃墟と化しつつあるアパートは旧気象庁官舎である。馬橋公園が旧帝国陸軍気象研究所跡地たるのは有名で、現に私が馬橋小に通っていた時分には未だ建屋が健在であったし、だからこそ駅前の氷川神社内には全国唯一の気象神社が今も鎮座している。
 どうやら更地にして公園拡張に供される模様だがこの財政窮乏の折、区に払い下げても国・地方併せての債務削減には少しも寄与しないのだから、一見して何故に民間に売却しないのか不可解である。
 高南通りの駅を挟んで北側同様に再開発が頓挫したのだろう、馬橋小に面して恐らくは阿佐ヶ谷方面に延伸すべく名残りか、馬橋地域には全く不似合いな歩道の広い二車線道が拡がっており、明らかに低層地域ではないし隣接する秀和レジデンスも大分とお齢を召しているので建替地か一体開発すべきではないかと思うのだが、そこは革新・杉並、合理性だけでは話しは進まないのだろう。
 来年の桜は何時咲くのだろうか。

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