FC2ブログ

コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

1月14日(日)-2 進めシンガポール  -海外情報 - シンガポール-

i233.jpg i234.jpg
 ラスト半日は一人旅、ここに来て雨も上がり印度人街まで送って戴き、勇躍スリ・ヴィラマカリアマン寺院に降り立ったが、どうやらお祭りの模様で足の踏み場も無い。皆裸足で御祈りに邁進しているが、幾ら治安のよい国と言われても流石に入口に脱ぎ置くのは憚られ、靴を抱えて闖入する。
 中華系が七割を占めるが故にマライ連邦から独立した歴史を有するとはいえ、民族交流を促す為に集合住宅は漏れ無く民族比率割の混住とはこれも人工社会らしい。ただだからこそ逆に民族内の交流を求めて自然と各種民族街が構成されているが、拝察する限り観光資源として然程機能している様には伺われない。
i248.jpg  鞄ひとつとは言え肩に乗し掛かり、晴れた分暑くなってきても荷物を増やしたくないから上着も脱げず、それでも街並み見聞とばかりに歩き続けるのはそれなりに苦行であり、イスラム街は同じ轍かと看做して回避し先に土産物を物色することとした。
 南下していくとアルバートセンターなる市場兼フードコートが現れ、如何にもわが国のイメージする亜細亜らしさに満ち溢れているのだが、この国で出会うとわざわざ亜細亜を模した見本市かと疑って仕舞う。
i235.jpg  更に改装中のラッフルズホテルまで至ると当たりは段々とハイソになって来て、恐らくは海沿いの旧市街を順次更地にして、しかしながら統一景観たる概念には乏しいので各々思い切り個性的な高層ビルを建て、埋立地まで侵食していった都市国家の開発・改造過程が伺えよう。
 そのままショッピング・モールのサンテックシティに突入して漸く換金、改めてラクサを賞味する。大越のフォー程に著名ではないものの、魚介ベースの出汁による麺である。必ず海老が入っているのも私向きだが今日はココナツ風味が強く、昨昼のバイキングにて戴いた方が好みではあったか。
 ただ元来ショッピングほ苦手なので宛も無く土産を求めても疲れるばかり、入れ替え入場制の「富の噴水」は風水に基づいた配置らしいが、水に触れ三週すれば願いが叶うと言われても、ひとり芝居では感慨も薄い。
i236.jpg i237.jpg
 ここまで来ればサンズは目と鼻の先なのだが、丁度捕まったタクシーで少しは観光をとマライ半島の原住民、プラナカンの博物館を訪ねるも、民族衣装の類はあれど昭和の時代にはわが国にも健在だった黒電話やレコードが展示されている位だから推して知るべしだろう。戦争博物館に山下奉文大将の碑文くらいは飾ってあるまいかとガイドブックを当たっても、歴史の無い国には博物館自体が無用の長物である。
 お土産に雑貨をとの記載を信じてやって来たのだが、マーライオン模様の袋では笑いを取る以外には使えず、しかもタクシー乗り場には待てど暮らせど車が来ない。
 政策的に自家用車を規制した賜物で渋滞は皆無、公共交通機関は充実かつ安価との謳い文句は看板に偽りは無いのだが、タクシーのオンデマンド機能が充実し過ぎて、到来するのは須く予約車では短期の観光客はお手上げ、勿論uberに手を出す勇気も無い。
 甚だ疲労感を覚えつつ、バスでは何処に連れていかれるか判らないから、結局また行き当たりばったり練り歩いて漸くタクシーに滑り込み、日本人らしいと笑われようが土産は高島屋で調達し、奇抜なデザインのIONオーチャードをカメラに収める。イオンならぬアイオンなので党派性には囚われまい。
i238.jpg  いい加減知恵が付いてきて端から地下鉄の駅近辺をスポット的に移動しようと決め、電車内に亜細亜系の若い女性ばかりが溢れているのはファッショナブルな繁華街なのだろうと得心し、再び印度街のもうひとつの寺院を目指したものの改装中で萎える。まだ空港に赴くまでは数時間、荷物はサンズに預けてくればと悔やんでももう遅い。
 結局、一路ハーバーフロントへと地下鉄を乗り倒す。確かに便利だが、矢鱈と乗り換えに歩かされるのは都市計画の失敗か、敢えて出入口を増やす為に微妙に駅をずらして配置した営団を見倣って仕舞ったのか。

i239.jpg  朝方訪れたセントーサでは海豚と戯れ過ぎてUSSすら拝めなかったのだが、好奇心と言うよりは旅先では移動手段を制覇しなければとの義務感が、要は行きも帰りも車移動で充たされなかったのが返す返すも心残りだったのである。
 ので酔狂にも程があるのだが、改めてモノレールで島へと向かい、起点は浜松町と同じ構造の単線かと都市変遷評論家顔をしつつ、中間駅で降りると巨大なマーライオン2号に遭遇した。中空で展望台構造になっているのは鎌倉大仏と同じだが、最早歩いて登り詰める気力も体力も限界の千代の富士状態である。
i240.jpg i241.jpg
 流石にビーチまで再びモノレールに跨がるのは諦め、帰路に転じてなおわざわざ今度はケーブルカーだが、乗り換えが分かり難くて練り歩く羽目に陥り、おかげで自然の地形を利用しているのかオリエンタルランドより遥かに起伏に富み、わが国の遊園地に似た構造も体感することとなった。
 臨海駅に戻ってもタクシーが捕まる様相は無く、結局最後まで地下鉄だったが、完全ホームドアが途切れる地上乗り換え駅を経由したにも拘わらずシャッターが切れなかったのが少しだけ惜しまれた。
 ところが空港に到着して優雅にマッサージでもと時刻表を見上げ、0時過と信じ込んでいた出発が22時台と判明して驚愕する。幸い相当に余裕があったので事無きを得たものの、福岡で乗り過ごしても笑い話で済むが、異国では洒落になるまい。
i242.jpg  今や同趣の空港が増えたため特筆されなくなったが、ハブの嚆矢だった時分のチャンギには13年前、印度からの帰路、トランジットで数時間滞在しており、点在する人工植物の遊び場に場違いな感を抱いた記憶が蘇り、これもまたシンガポールの象徴であったのかと漸く疑問が氷解した。
 手荷物チェックがゲート毎に存在するのは出国の短時間化には寄与しよう。深夜便に飯は出ないのでスパイ映画を見つつラーメンを戴いて眠りに就く。7時会社到来とは猛烈ビジネスマン擬きだか、仕事扱いでないのだからなお驚きである。早速土産の仕分けも出来て合理的ではあったが、これにて日常に復帰する。楽しい旅でした。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/3619-70aee5a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad