コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

1月12日(金) 旅は道連れ  -海外情報 - シンガポール-

i216.jpg  会社から成田へと向かうのは初めてなので折角ならと、今や成田エクスプレス以外に考えられない杉並からでも唯一のルートだった折以来、凡そ30数十年振りにスカイライナーに乗ってみる。
 小室~印旛日本医大間の線路脇に延々と連なるソーラーパネルは実際に眺めてみると異様な光景だが、言わずと知れた幻の成田新幹線用地の転用であり、何れ東京・成田間、或いは成田・羽田間が改めて新線にて結ばれるとしても大深度リニアであろうから、些か非効率の様でも細長い有休地には他に使い勝手は考え難いのだろう。
 しかしより驚いたのはソーラーパネルと離れてからの新造線、在来線最高速160kmを誇る高速鉄道アクセス線で、確かに上野からは著しく時間距離を稼いではいる替わりにわが国鉄道には見出だし難い激しい揺れには閉口せざるを得ない。鉄道の静粛性もまたわが国の誇る技術水準の高さであるとすれば、成田に降り立った訪日外国人が最初に体感するには些か誤解を招きかねないのではと不安に駆られた。

i217.jpg  既に十年以上前となった出向時代には、北は北海道から南は沖縄までに留まらず、三年間に年一度ずつ海外視察に赴いていたものである。勿論、その後も海外出張の機会はまま訪れはしたし、アテンド要員には本隊の公式日程の裏番組で地域の実情を見聞するとの名のもとに優雅に観光擬きに興ずるという役得は少なくない。それでも議員の随員とはいえ団員の一味として末席を汚しつつ、これでもかと日程を詰め込み、外国語でのプレゼンを拝聴して猛烈な睡魔に襲われる旅の記憶もまた、長らく御無沙汰であるだけにまた思い出深い。
 想えば視察には自らの所掌に必ずしも直結せずとも広く知見を拡め、広義の政策立案に寄与するのみならず、旅は道連れとばかりに密度の濃い数日間を異国にて過ごせば親近感も著しく増大すべく様々な効用を有する。従って一民間人として今般のお題たるIRへの関係性は乏しく、些か懐は寂しくなったとしても滅多に訪れない好機を逃すまいと、勇躍旅路へと赴いたのであった。

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 夕刻の成田空港にて主役と合流すると、夕陽に映えるボーイング機を眺めつつ早速蟒蛇の如くに腹を満たす。機上の人となれば程無く夕食も配備されるにも拘わらず矢張り政治家は身体が資本、よく食べよく学ぶ為には頑健な胃腸で無ければなるまい。
 些かの後ろめたさに駆られながら優雅な機内を満喫し、映画は「猿の惑星 聖戦記」と「散歩する侵略者」を賞味した。前者はかの「猿の惑星」の前日譚、後者はタイトルのみウルトラセブンより借りた日本映画だが、強引に纏めれば外敵に見舞われ何かを失った人間の行く末、という点で端無くも共通していたとも言える。旅の始まりには何方も些か明るさとダイナミックさには欠けたかも知れないが。
 チャンギ空港にて現地組も加わり深夜1時過、ホテルに到着して"結団式"宜しく杯を挙げて漸く床に就く。冒頭から思い切り元気に旅は走り出した。

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