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コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

10月10日(火) いつもの様に幕が開く  -政治・経済 - 衆議院解散・総選挙-

i103.jpg 公示日と言えば早朝から神社で神事をこなしつつ事務方は正式に立候補を届け出し、選管から届いた七つ道具を携えて概ね10時から事務所前で第一声の出陣式が定番だったが、例えば応援に引っ張り凧の幹部となれば地元入りはこの日と最終日のみのケースすら少なくないから、ここぞとばかりに数ヶ所を転々として地域毎に第一声を発したり、多数の駅を抱える都市部では駅頭のリレーであったりと、時代を追う毎に多様化が進んでいる。
 実は永田町周辺居住者としては好都合であって、時間が流動的にならざるを得ない選挙期間中の街頭演説に対し、出陣式は候補者本人を確実に捕捉出来るメリットがあるが、幾ら複数で分担したとしても同時刻に行われたら、文字通り身体が幾つあっても足りないところ、時間が相違すれば複数会場の梯子が可能になるのである。
 勿論、どこでもドアもワープ航法も具現されていない現代においては、如何に多数候補の出陣式の案内を集めたところで赴くのは物理的に首都圏に限られるし、分散しても定番の10時、或いは選管との時間距離に鑑みて11時、昼を挟んで13時、後は夕刻とある程度は集中するので、概ねプロットして移動中にここでひとつ出陣式があればと望んでみても、必ずしも問屋は卸さない。
i104.jpg 結局綾瀬まで赴き、到底十月とは思えない直射日光に照らされて、党創立記念日たるかの国に不穏な動きが生じたものか、次なる目的地が中止となり、今更八王子まで長駆北上する気力を欠いて帰還したのであった。

 そして夕方からは第二弾、珍しい候補者同士の第一声のリレーが行われる三軒茶屋は複雑怪奇な帝都の区割りを象徴していよう。勿論、有権者は異なるが応援弁士と動員のサクラ達には便利である。無党派層の増大に伴い選挙戦術は寧ろハコ物から街頭重視に変わりつつあるとの声は後を絶たないものの、人は実際に接した相手には何等かの好意を抱く生き物であり、選挙中に実見して共感を覚えないようではそもそも候補者たる素養に欠けているが、何度も動員されれば親近感を超えて恰も陣営の一員になったが如くに、被動員者を周囲にも波及するインフルエンサー化させる効用も決して否定し得ない。
i105.jpg  いま一度北上し、連続立体交差で産まれた新たな空間に帯の如く建物が連なる、調布の巨大な駅前広場には、下からライトに照らされた応援弁士の満面の笑みが幾分ホラー・チックに映りつつ、20時を迎えると拡声器の使用はお開きになる。非都市部においてはこの後はハコ物に限られようが、帝都においては日付が変わるまで、候補者は駅頭で只菅頭を垂れるのも最早選挙戦の風物詩となってきた。
 53年前もまた晴天だったこの日に開幕した第18回オリンピック競技大会は同月24日に、整然たるべき行進が解放感の中に会場に雪崩れ込む、宴の終演を象徴する様な閉会式を以て幕を閉じている。第48回総選挙はその二日前にフィナーレを迎える。

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