コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月9日(金) 下町自動車  -車・バイク - 自動車全般-

h932.jpg  自らが事務局で無い視察随行とあれば、通例は主賓とアイコンタクトすれば実質的にお役御免で、後は隊列の最後尾で視察の御相伴に預かるばかりの有り難いお役目のところ、今般はタイトな日程の中、処々で懇談要員として出番が訪れたのだから、端無くも政治担当の存在意義をアピール出来ただろうか。
 しかも自動車そのものの組立ラインか博物館の類が定番のところ、今般は物流センターに闖入させて戴いたのだから、知識の習得としても極めて有意義で有り難い話しであった。
 国内外への部品搬送の大元締めたるそれは、黒猫の羽田クロノゲートに比べれば多分にアナクロで人力に依存する要素が大きく伺えるが、最終消費財たる完成品で無い分、品質管理の行程が加わるので敢えて手間を掛けていると見るべきだろうか。
 所謂"看板"に値するバーコードを読み取りコンベアが自動で行き先を振り分ける基本原理は同じで、寧ろ知識に長けていないと複雑で彼我の相違を伺い難い自動車の工程より分かり易くて面白い。人海戦術に頼る要素が未だ大きい分、例えばより梱包し易い商品・部品を製造工程に逆提案するなど、逆に言えば物流ーロジスティクスこそは生産性向上の余地を残しており、製造業にとってもまた可能性を秘めた分野に他なるまい。
 更に後段は盛り沢山極まりない味噌カツの昼食を挟んで、まさに匠の技と言うべき手作りに近い生産ラインに赴く。滅多に工程が進まないスロータクト故に忙しい見学に不向きであるのは否めなかったものの、家内性手工業的な「ものづくり」を現代に再構築するのは恰も遷宮の様な技術の伝承は元より、敢えてその工程を広告塔としても流用することにより、プレミアム感がブランド・イメージの醸成に資する効果を狙うのも付加価値の有り様のひとつに違い無い。そして手作りが相応しかろう最高級車のみならず、先端技術の粋を集めた新エネルギー車もまた、もしかするとこちらは部材そのものの生産乃至は価格とのコスト・バランスが制約要因なのかも知れないが、同様に手作り感溢れる生産工程にあることが喧伝されれば、こちらもまた稀少性に基づく飢餓感を高める、別の物語に説得力を与えることになろう。

h933.jpg  朝8時半スタートだったので前泊必須だったが、おかげで来週から長旅に出る同僚の生活環境を、ロケハンの如く深夜に最寄り駅の周辺を練り歩いて下見が叶ったのである。
 しかも微妙にズレてはいるものの、どうやら勤務先は物流センターに隣接する工場であり、奇しくも25年前に私が実習生として暑い夏を過ごした地である模様であると、昨日判明したところであった。現地現物の1.5日。

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