コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月14日(火) 相棒がいっぱい  -テレビ・ラジオ - 相棒-

h832.jpg  TV放映を連々眺めていると、「相棒」は警察ドラマにありがちな内幕もの、中央と現場の対立の構造を採り入れながらも、昨今で言えば四代目・反町隆史氏の親元たる法務省はじめ、関係先とのパイプを捜査の便法として些か安易に活用して、平たく言えばご都合主義的な謎解きに陥っている感は否めない。
 逆に言えばだからこそ妻よりも寧ろ祐旭が、過去シーズンの再放送も隈無く漁るが迄に相棒漬けになる道理も理解出来よう。即ち中学生に「殺す気は無かった系多くない?」と看過される程の解り易さが若年層にも訴求する大衆性の証しであり、従ってわが家も一家を挙げて公開3日目にゴジラ聳える新宿東宝へと赴いたのである。
 ただ一方で、脚本家に左右される要素も大きかろうが妙に複雑な推理が口頭の解説で賄われているパターンもあり、水谷豊氏の抑揚を抑え、芝居掛かった独特の台詞回しがドラマとして単調に陥いるのを防いでいる。そしてこの要素から、今度は中高年の視聴にも適しているとの結論が導き出せるのかも知れない。
 結果として今作が前者、明快さ主体であったのは家族連れには望ましかったし、水谷豊氏のバンパイア以来の華麗なる身体表現も彩りを添えていただろう。
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「相棒のテーマ」を奏でる祐旭
 勿論、朝日系らしい本筋以外の舞台設定での左翼臭は鼻に付くし、庇護者としては石坂浩二氏より岸部一徳氏の方がよりひと癖あって適任だったろう。そもそも圧倒的に女性の少ない中で、個人的な嗜好だとしても、薬用大麻解禁を訴えて大方の予想通り自ら服用していた前任者より遥かに現在のヒロインは似つかわしくない。何よりも失礼ながら悪役に少しも大物感が漂わないのは、北九州市を挙げての大型ロケとのスケール感が合っていない。
 それでも最早かく細部をあげつらう以前に、マニアならずとも映画の前振りたるTV版の前後編も抑え二代目・及川光博氏の登場を、結果的にはチョイ役で拍子抜けではあったものの、歓迎して仕舞う程に独自の世界観を確立したのが勝因であろう。
 何れ初代・寺脇康文氏の復権が為される日まで、この隆盛は続くのだろうか。

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