コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月9日(木) 為公会に行こうかい  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 中選挙区下における派閥第二世代による「五大派閥」の確立から、一転して90年代の小選挙区制導入以降は、党中央への経営資源の一元化と相俟って、派閥は常に拡散の過程にあったと言っていい。
 この中で唯一、第一世代から命脈を保っている宏池会が60周年を期にロゴまで誂え独自の政策立案を試みているのは、"政策集団"たる大義は元より明年の総裁選をひとつの道程として視野に入れているのは疑い無かろう。
 これに伴いまたぞろ幽霊の如くに大宏池会構想が取り沙汰されているのは決して偶然ではない。一見して配下のポスト獲得と自らの領袖狙いに主眼の伺われる甘利グループの為公会合流も、頭領の長期療養で草刈り場と化す懸念を内包する有隣会の今後と近似した文脈で捉えられるべきだろう。
 "お公家集団"と揶揄されよくも悪くも最終的には穏便な代替わりを繰り返してきた宏池会が初めて分裂に見舞われたのは98年、宮澤会長から加藤紘一会長への交替に伴い河野洋平氏が大勇会を立ち上げた際である。更に2001年には所謂「加藤の乱」により真っ二つとなり、双方が宏池会を名乗る異例の事態に陥った。一旦は合流したものの野党総裁だった谷垣氏の総裁再選断念に至る経緯から再び有隣会が離脱して、現在に至っている。
 即ち大宏池会といっても大勇会を継承した為公会は、吉田大勲位の孫たる麻生氏こそ正当な系譜に位置するとしても、実際には昨年移籍した鈴木俊一氏ら宏池会在籍経験者は極めて限定されている。
 勿論、合併には柵が少ない方が良いのか、寧ろ有隣会の方が近親憎悪が働く分ハードルが高いのかは一概には量り切れないが、少なくとも"安倍後"の最有力候補のひとりたる岸田氏にとって、下世話な物言いをすれば数を稼いでも後見人兼小姑を多数抱える絵柄が望ましいのか、更には敢えて二大派閥の構図を求めるのが禅譲路線に背馳しないかは悩ましい選択であろう。
 ともあれコップの中の嵐が騒がしくなり得るのは野党の不甲斐なさ故には違いないとしても、若手を育て次世代のリーダーを編み出していくという派閥の効用に鑑みれば、拡散から糾合の過程へ、また水月会の対決姿勢を含め総主流から多様な立ち位置の齋す切磋琢磨へと局面が転じられつつあるのは、政権与党にとって望ましい方向性と言えよう。

h821.jpg  週末発熱に見舞われた祐旭がインフルエンザと判明、タミフルを服用すれば俄かに小康状態に至るため、先週の受験休講に引き続き長期連休ながら外出もままならず些か時間を持て余し気味である。
 例年、インフルエンザの猛威が増大しているのは実際に流行性感冒が通り名だった時代に比べウイルス自体が強靭化されたのか、或いは認定が厳格化された故か。
 実際、会社の診療所では鼻に棒を突っ込まれて痛い想いを味わいながら陰性と判明したにも拘わらず、初期は反応しないことがあると無理矢理インフル扱いに追い込まれそうになったこともある。
 デフレ下にインフルのインフレ、お後が宜しくない様で。

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