コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

10月10日(祝) メルボちゃんの持ってる  -海外情報 - オーストラリア-

h692.jpg  夜半、羽田空港のVIPルームで議員を待ち受けるいきなりの展開に、ラウンジで幾許か腹を満たして搭乗をの思惑も、人っ子ひとりいない広大な空間を前に急ぎうどんを注文して平らげる、人形の家と形容しては天に唾するも不自由かつ緊張の旅立ちとなった。
 ここに至る過程は決して平坦では無く、そもそも日豪財界人会議に蹴球W杯予選が重なり航空便もホテルも満杯な上に、恒例行事にも拘わらず参加者が文字通り二転三転し、最終決着に至ったのは先週と、渡航すら危ぶまれる綱渡りの道程であった。
h693.jpg 想えば年に二度も豪州に赴くのも意外の限りだが、今般はビジネスとはいえ又もやの深夜便は効率的には違いないものの好き嫌いは分かれよう。加えて昨年と同じ787にも拘わらず、中間二席の外れ番と思いきや前方を見渡してなお位置をずらしての等しく二席ばかりとは、どうやら左右に空間の拡がるかの王様シートは廃絶されたらしい。確かに格差があり過ぎて却って不満を喚んだろうし確実に客席は増えるが、プチ運試し感が消滅したのは少し残念である。
 ケアンズにチャーター便があってもメルボルンに直行が無いのには驚いたが、日本酒とコーラの取り合わせに映画を眺めて無事床に就くと目覚めて程無くシドニーに降り立つ。流石に異国では通常のラウンジで安堵したが、わざわざ機中拉麺を控えたにも拘わらず朝方のため食物に乏しいとは読み違えに他ならない。外壁の広大な窓の掃除が進むに連れアバウトにスピードアップしていく様を眺めつつ、再び機上の人となった。何故か窓際の席が与えられたが国内線はエコノミーでも左二席は空いており、上空から広大な亜大陸を俯瞰出来たのは幸便だったのかも知れない。

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 暖気に溢れたシドニーからひと時半、豪州の初代首都メルボルンは中心部に至っていきなり海辺に高層ビル街が現れるが、市街地は大英帝国由来の美しい街並みに縦横無尽に路面電車の架線が張り巡らされる、都市フリークには垂涎の光景である。
 その分街中は混雑してホテルにはタッチアンドゴーで第23回ITS世界大会開会式へと到来し、漸くお仕事も幕開けとなった。開会前から奏でられるディジュリドゥの調べと続くアボリジニの民族舞踊には色濃いデジャブ感があったが、振り返りみれば今回の旅でステレオタイプの豪州色に触れたのはこの一瞬だけだったろう。
h697.jpg 英語で繰り広げられるセレモニーには西洋梨なので暫し抜け出してみるものの、お台場風情の恐らくは新興開発地区に設けられたコンベンション・センターの周囲は人工的な街区が拡がるのみで手持ち無沙汰に他ならない。僅かに戦艦三笠宜しく係留された帆船が海辺風情を醸し出していただろうか。
h698.jpg サマータイムにも拘わらず些か寒さが身に染みるのは風の悪戯と思いきや、昨日は棒振りもままならぬ強風に先発組は往生したらしい。そのまま毎度の大人数の公式夕食会は事務方テーブルなので気楽な旅路が続くのは有り難かろう。大量のカラマリのフライに大量の肉を消費して漸く朝からの空腹を満たせば、後は川沿いの夜景を覗いたり、同行の御仁と近隣のアイスクリームを賞味したりと好き放題である。
 更にホテルに移動して元大臣と政府代表として現れた高官と、一泊のみの貴重な一夜を活かして二次会とは立派に海外出張の元手を回収しているではないか。
 又もやマウンテンデューを調達し、需要過多の折、妙に豪奢な部屋にて大の字になる。長い様で実際に長い一日と半ははや終わりを告げようとしている。

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