コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月18日(日) 夢を運ぶバス  -音楽 - 楽器 練習-

h671.jpg  ベースに手を染めたのはと述懐するのが烏滸がましい程に遂ぞ初心者の域を超えなかったが、YMO熱の醒めた中学生の時分だから細野晴臣氏への憧憬よりは、単音故に左手の運指が楽という単純な理由だったかも知れない。寧ろリズム楽器として単音だからこそより精緻な音使いが求められることには拙い演奏を録音して改めて気付いたが、上物たる他の楽器以上にルート音を確実に抑える行為が楽曲構成の必須要件という実感が、左手による鍵盤使用であっても後年に至るまで主にベース役を司取る契機にはなったのだろう。
 二本目にしてメインの地位を占めたのは流行りのヘッドレスで、こちらは昨年亡くなったCCB渡辺英樹氏のベースを弾きながら唱う姿がモチーフになっていようか。元よりスタインバーガーは余りに高価なので、フェンダーとフェルナンデスの関係以上にストレートな模造品たるホーナーだったが、勢い余ってギターも揃えて仕舞ったのは若気の至りに他ならない。
 何よりコンパクトかつ軽いのが重いベースを抱えるだけで肩が痛くなる虚弱な身の上には重宝したが、最早過去の遺物と思いきや寧ろホーナーがより希少品となり、本家の方はラインナップは縮小されても激安で手に入るとは時の流れは残酷である。
h672.jpg  しかし発見して仕舞えばIT社会の恐ろしさ、懐古趣味と相俟って思わずネット・イシバシから購入に及ぶとはこれぞ大人買いの極みであろう。今やチョッパー改めスラップ奏法もシーラカンス並みになったフュージョンの超絶テクニシャンにしか見受けられなくなってきたが、同じ親指使いでも細野さんのサムピッキングは到底ままならない。意外だったのは五弦に昇格して到来したゼロ弦が二本指のフィンガーピックの支点として役立つことだろうか。
 逆に面倒なのは両側がボールエンドの専用弦のため往時ですら調達は容易で無かったが、幸いギターに比べ圧倒的に太いベース弦はそう簡単には切れないだろうし、ヘッドレスにはチューニングが狂い難い利点もあるらしい。  重なる時は重なるものでCDプレイヤー兼ミキサーが遂ぞDJ仕様の機能を発揮することなく約四年でお釈迦になり新調と楽器への投資が続き、小振りなアンプも誂えたので暫し練習を装い遊んでみよう。
h675.jpg かくなる上は久々にスタジオに入りたくなる、までに少しは上達すれば我ながら見上げた根性なのだが。

 三週連続のオーラスは前日練習に及んで意気込んだが、打球が須く激しい左巻きで撃沈。保守主義者にあるまじき行為と深く反省し翌朝も練習に赴く。人は中途半端に手慰みで一定の域に達する競技よりも不得意な分野にこそ上達の可能性が秘められる、と涙ぐましい努力は報われるべしと暗示を掛けてみる。

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