コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月10日(土) 神は合理性に宿る  -スポーツ - プロ野球-

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新井選手(8/24)
 経済原理に則れば経済規模も小さく、かつ集客性にも乏しい市場における地域拠点を維持する必要性は無く、従って90年代以降の広島カープは存在価値の極めて低い危険水域にあったのではないか。
 元より国際的なネームバリューは規模の経済を補うものであったとしても、少なくとも75年の初優勝に至る過程の苦闘の歴史を支えたのは熱狂的なファンの存在であり、幸か不幸か常勝球団として栄冠を重ねる程に「勝っても客は入らない」と指弾される迄に顧客の側が醒めて仕舞ったのが収益性を更に鈍化させる悪循環を呼び、更にはフリーエージェント制の導入以降は選手の売り喰いで細々と食い繋ぐという経営体質自体に疑問符の烙印を押されていた。
 従って、昨今のカープ・ブームが戦力的には必ずしも充実しているとも言い難い本年に優勝を齊した原動力には違い無かろうが、この長き雌伏の時はファンを覚醒させる渇望の為の四半世紀であったとも言えよう。
 ただ冷静に見れば莫大な球場使用料に音を上げて移転すら視野に入れざるを得なくなった横浜球団とは対照的に、同じ政令市所有の球場でありながら、親会社のボジションは外れながらもマツダが億単位のネーミングライツを拠出し、球団が指定管理者として球場からの上がりを相応に懐に納め得る近年の広島カープは、独立採算による黒字を達成し得る経営環境が調えられており、だからこそ前田投手の売却益を球場並びに地域整備に資する太っ腹に映る経営判断も一定の経済合理性に基づいていると言えよう。
h665.jpg  元よりだとしても中国地方から九州を母体に潜在的には比較劣位な戦力の育成の一方で、限られた資本を黒田投手に集中投下し、恩讐を超えて新井選手を再雇用するといった冷徹な経営戦略が功を奏したのは疑い無かろう。
 願わくばカープ女子の熱が醒めない様に、来年以降も程好い資産売却と補強を続けて戴きたい。

 今日は終盤、2オン2パットが2ホールと久々に後半47と回復基調、漸く本年初の二桁が視野に入ってきた。継続は力なり。

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