コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月24日(金) お城巡り  -地域情報 - 信州-

h542.jpg  北海道は別格としても岩手、福島に次ぐ都道府県第四位の面積を誇る長野県も、南信まで遠征すれば遥かなる旅路だが、都市部を巡るには新幹線でひとっ走りである。それでも所謂北信に長居出来ないのは経済圏の分立する長野県の特色であり、慌ただしく帰り際に善光寺へと駆け付け、今更縁結びに用は無いものの煙を浴びて厄を落とし、日々開かれる御簾に御目に掛かるには間に合わず、神仏混合とも言うべき複雑な沿革を伺って松本へと急いだ。
 嘗ての国府として旧制高校も存在した松本からは中部地方の資本が入って来るが、先ずは松本城へと急行する。大学時代の友人と訪れた折から13年振りになるが、妙に小振りに感じられたのは入口から遠望するのみで蕎麦で腹を満たして早々に立ち去ったからだろうか。
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 曇天のなか駅からの北アルプスもうっすらと臨むに留まったが、幸いにも名物の山賊焼きを買い込んでかいじ号に腰を落ち着ける。昼に天麩羅を平らげた身の上にはボリューム満点に過ぎ、以降の行程ではタクシー内に軽やかな大蒜臭が漂うことになったのである。

 残念ながら真田丸でもお馴染みの上田までは足を伸ばせず、中央線で折り返し向かったのは甲府であった。
 友人の初任地であったことから夜陰に紛れポリスボックスの立つ金丸邸への接近を試みたこともあったが、甲府では雨の上がるのを見計らい武田神社へと参上したのである。
 9年前にも同じ様な趣旨で訪れているが、いざ境内に足を踏み入れて欠片も残っていないのだから人間の記憶たるは怪しいものである。観光タクシー宜しく運転手氏のお説に従い、信玄公の墓所も経由したがこちらは明瞭に脳裏に甦り、穴場の割りの再訪に驚いた始末である。
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 入り組んだ行程こそが城郭都市の特色で松本に近似するとの解説を戴いたが、まさか先刻そちらにも伺ったとは仲代達矢氏でも思うまい。本来は武田神社こそが武田三代の平城であるにも拘わらず、後年の甲府城の復元が進んでおり、確かに駅周辺の石垣に唐突に巨大な門が現れているが、城で街興しもひとつの手段としても、観光立国たる投資には些か遠大に過ぎる感は否めまい。
 昭和初期の建造物として近年再評価されている県庁旧館、県議会議事堂の威風を車窓から眺めてあずさへと至る。充実した旅であった。

 と書くと恰も観光旅行の如しだが、実際には名所旧跡の合間に計9件もの訪問を、ではなくて本旨たる訪問の余録に寸暇を惜しんだ道程を述べたに過ぎない。
 お疲れ様でした。

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