コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月4日(土) 終幕は大団円  -育児 - パパ育児日記。-

h518.jpg  常ハコの座・高円寺の抽選に漏れたらしく、今年は四谷区民ホールに河岸を替えての発表会である。
 新宿御苑に程近いビルは嘗ての四谷区役所跡地という好立地だが、祐旭の中学進級に伴い公資ともども第二部に昇格し、18時開始21時終演のため観客が疎らだったのは演者の側には些か興を削ぐ趣向になったかも知れない。
h519.jpg  この中で迎えた舞台に、先ず公資はオーソドックス路線に回帰しつつ、広く捉えればわが国ポップスの先駆者とも言うべき中田喜直氏の「エチュード・アレグロ」、冷静に椅子の高さ調節を要請してから徐ろに打鍵を始めるが、座・高円寺のグランドピアノより大柄なのか、閑古鳥の鳴く会場を良いことに演奏中に正面向かって右翼前方まで浸出したものの、ピアノに阻まれて頭しか拝めず、父は早々に通常の正面最後尾に帰還する。
h520.jpg  一方、年を重ねる毎により高次に昇段する本格嗜好と手仕舞いとが増え、同僚も数える程に収斂され寧ろ重鎮の域に収まりつつある祐旭は、片仮名の作曲者が並ぶプログラムに、公資の漢字名(中田)すら希少なところ、独り「黒うさP」の標記が異彩を放つこと夥しい。紅白で老若男女に浸透した「千本桜」は時流にも乗っていたろうが、明らかに練習量は少ないのに、追い込んで本番に最も完成形を披露するのが公資だとすると、練達しても細かなミスタッチは必ずしも減らないが、美しく言えばそれを補って余りあるグルーヴで捩じ伏せるのが祐旭と言えようか。
h522.jpg  各々の出番が無事成功裏に幕を閉じ、恒例の連作仕様の連弾を前に楽屋に父子三人出揃った時分には既に20時を回っていたが、この日午前中を合わせても二度の練習のみで臨んだ父が予想通り応分の失策に及んだものの、割り当てられた英国リバプール仕様のブルグミュラーを大禍無く弾き終える。合奏は寧ろ各人の持ち分の後に、舞台両脇でコーラスと手拍子に努める姿が健気だった。
h523.jpg  登壇者全員の記念写真で〆るのも定番だが、客席から見守る妻に依れば最前列の椅子席に陣取る公資の姿は然ながら紫授褒章の栄誉に預かり皇居に拝謁し、晴れの一日を終えた老優の如しだったという。勿論そこには大役の重圧からの解放感もあろうが極端に背が丸まり、だからこそピアノ正面から存在が確認されないからくりも明らかになったのである。
 祐旭が中学校では吹奏楽をパスして排球を選択したことから、愈々新年度からはマリンバにも手合わせすることが企まれている。何れ遠くない日に親子で「firecracker」を奏でるべく精進したい。

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