コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月1日(水) 幕を閉じる  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

h512.jpg  週が明けて漸くダブルなしに収斂されつつはあったものの、総理の会見を受けてなお一旦通常国会を閉じて臨時国会冒頭の「死んだ振り解散 第二部」が真しやかに囁かれる程に、最後まで慌ただしい会期末であった。
 サミットとオバマ氏訪広による五割を超える支持率という絶好の解散日和が、同時に参院選単独をも選択し得る根拠ともなるという複走した状況が物語っているが、少なくともダブル選が参院における野党結集に楔を打ち込む絶好のカウンターたり得ることに鑑みれば、消費増税を延期してその是非を参議院に委ねる構図は戦術的には不可解に他ならない。
 ただ熊本の地震や友党の不賛同という客観情勢以上に、本来衆議院総選挙は四年毎に行われ、万やむを得ず国民に信を問う際に解散という伝家の宝刀を抜くことが許されるという議院内閣制の本旨に則ったという意味で、結果的には敢えて伝家の宝刀を抜かなかったのは英断では無かったろうか。
 元より景気の先行き見通しからも解散・総選挙のタイミングがより図り難くなったのは事実だが、「歌手一年、議員二年の使い捨て」に留まらず、可能な限り任期を全うさせその実績を秤に掛ける王道を歩んでこそ、更なる長期政権の道も拓けよう。
 敢えて皮肉な見方をすれば、寧ろ参議院の側からダブル選を求める声があったのは、結果的には参院側には極めてローコスト・ハイリターンの結果を齊した過去二回に際しても、参院の存在意義を喪いかねないとの反対論があったのと対比するまでもなく、自ら不要論を肯定する自殺行為に他ならず、逆説的に政権がその価値を存続せしめた参議院に足を救われないことを、先ず祈りたい。

 昨年は協定に縛られない中小企業からは内定を出しても後から浚われる、大手は実質事前運動に勢を出さないと人材確保に乗り遅れる、そして学生には就活が長期化しただけと、大学生の本分重視の大義名分に少しも寄与せぬばかりか三重苦を齊した八月の面接解禁が朝令暮改で六月に繰り上がる。
 おかげで関係者も虚を付かれた形となったか、関心が削がれた感はあったが、来年は早くも四月への回帰が囁かれている。アングラで「Xデー」予測が出回る様な事態よりは建前ではあっても解禁日が設定される方が健全なのかも知れないが、長期雇用は望ましくてもお見合い一発で人生が決まる構造からはもう少し柔軟性という名のテークオーバーゾーンが欲しい。

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