コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

4月26日(火) 緩やかなオフィス  -ビジネス - 仕事の現場-

h465.jpg  役所の如く狭隘なスペースに多数人員が押し込められているとは言わないものの、殺風景に縦島が林立する古色蒼然とした居住環境は、竣工35年に近付くオフィスビルとしては小綺麗な部類ではなかろうか。
 慣れ親しんでいると特段の不満は覚えないものの、日本橋タワーに新居を構えたグループ企業の視察に預かり、当世オフィス事情の進展振りには目を見張るものがあった。
 何しろ眺望を基盤にオープン・スペースを回廊が斜めに横切りながら、一体感を齊す為に中央に点在する懇談用ソファーまで目線が切れぬ高さに統一するとは合理性よりもオフィス環境を優先する配慮が行き届いているではないか。
 しかも打ち合わせ様の各個室でさえ気分次第で責めないで、気分転換に留意すべく部屋毎に机も椅子も個別に調合し、これをコンサルに委ねず自前で仕立て上げたというのだからその労苦には頭が下がろう。
 ただにも拘わらず些かデジャブの如く映ったのはひと月前に同じく伺ったグループ企業のそれに、相応に酷似する要素が認められたからに他ならない。
 そちらは柔軟な発想が求められるのか、寛ぎ用途のスペースが何故か階段上になっていたりと所々に代理店業らしい突飛さは伺えたものの、作業に没頭する為の籠り部屋が仕切られていたりいなかったりを除けば、双方に配備されているのも同じである。
 詰まるところ限定されたオフィス内において新奇な職責に努めるには、日々心を新たに出来る様な居住空間の多様性が求められ、流行りのフリーアドレスもその一貫で、PCを除けば机上悉く藻抜けの殻で原則ペーパーレスが推奨されるのも環境の変え易さを優先した結果と言えなくもない。
h466.jpg  ただ作家がわざわざ喫茶店で執筆する様なものだとすれば、敢えてオフィスに留まらず出掛ければ良かろうと宣うのは、永田町が本拠の如く外回り稼業故の戯れ言かも知れまいが、逆に社に腰を据える時は固定した席と顔触れがあってこそ仕事モードに入るという効用も否定し難く映る。数年して更なる進化の姿を眺めてみたい。

 開場後にはテーマソングがパワープッシュの如くエンドレスで奏でられ、いざ登壇してなお国歌斉唱、党歌斉唱となかなか開会に至らない励ます会だが、当然ながら主役は歌のおばさん、志村愛子氏ではない。
 しかし僅か数年前には国旗掲揚、国歌斉唱の段取りが半ば下手物扱いで特筆されていた事実に鑑みれば、今や著しく稀少性高く感じられなくなったのは時代が氏に追い付いてきたと捉えることも出来よう。
 ただ名前を連呼するテーマソングは流石にアナクロで、すぎやまこういち御大作曲だけに今更変更が効かないのかも知れないが、総裁選出馬に向けては一考の余地があるのではないか。

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