コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

4月8日(金) この世界は諸君青年達の  -育児 - パパ育児日記。-

h447.jpg  サクラが咲いてから二ヶ月余、そこはかとなく残存する染井吉野に誘われる様に入学式の日がやって来た。
 卒業式に続いての陪席を期する父は当然の如く朝方を想定していたが、蓋を開けてみれば本家の高校に続いての午後開催とは大隈講堂もフル稼働である。
 看板を囲んで撮影の長蛇の列に並んだおかげで二階席から遠く演壇を臨むに留まり、父兄も総じて気合いが入っているのか多分に蒸し暑さは否めなかったものの、いきなり校歌の事前指導から始まるところが流石の学院ブランド、「都の西北」そのものを戴く誇らしさがそこはかとなく漂って来る。
h448.jpg  校長や学長氏の談話も如何なる方向性が相応しいかのか凡ゆる疑問を個々人が自らに問い掛けるべしなぞと、過剰に情緒的だった公立小の祝辞に比類すべくも無く、わが国のリーダー育成を視野においた英国型のエリート教育に資する自負の如き、とは誇張が過ぎるかも知れまいがが、私立一貫校の父兄となった実感が俄かに湧き上がってきた。
 大学までのエスカレーターは受験という詰め込みではあっても強制的な知識習得の契機を喪う替わりに、校長氏曰くの通り自らの特性、趣味・嗜好にある程度特化した取捨選択の自由を与えられたのと同意であり、だからこそ教育過程においては寧ろ教員よりも生徒自身の責が問われる帰結を齊そう。
h449.jpg  そもそも入学式に新入生個々の出番は無く、だからこそたとえ一階席を確保しようとも眼に映る光景に大差あるまいと高を括っていたが、頭上から覗き込んでみれば祐旭は一組最前列で、相変わらず式次第を縦に横に眺めたり後ろを振り向いてみたりと、幼稚園の入園式で丸で国会答弁に立つ代議士のように軽く右手を挙げながら、と父に評された振り向き様のハイ、以来変わらぬ父譲りの落ち着きの無さを充分に垣間見ることが出来た。 些か牽強付会かも知れないが、かく好奇心旺盛かつ平均点よりは明らかに分野毎に得意不得意が明瞭なタイプには高等科が大学の気風を先取りし、必然的に中学もまた高校相当の自律性を要求される校風は合致しているのではないかとの想いを新たにする。
 開放された大隈公園にて暫し撮影に勤しみ同地を後にする。六年後、祐旭がここに足を踏み入れる時分にわが国が如何なる変貌を遂げているかは定かでないが、祐旭の、そしてわが家の新たな生活が始まる。

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