コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月21日(日) 真田丸!  -テレビ・ラジオ - テレビドラマ-

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荒砥城跡(02/9)
 三谷幸喜氏の連続ドラマは当たらないという風評に傾いたのは最早12年前になる大河ドラマ「新撰組!」が契機であったろう。それ以降も映画ではヒットを続けていたものの、「清洲会議」が「羅生門」的な藪の中シチュエーションの妙と笑いとの二兎を追い切れず、時代劇における不作というダブルパンチを負って仕舞った感がある。
 だからこそ今般の大河ドラマ「真田丸」は名誉挽回の好機到来であったが、三谷系の脇役を大挙投入してなお伝統的なオーソドックス路線を歩んでいる。勿論、大河のメインストリームたる戦国時代を舞台に与えられたという幸運もまた否めないが、信長・秀吉・家康以外は必ず後半生は先細りになるだけに如何に天下取りの一角に関与するために知略謀略を巡らせるかの争いになるという基本路線に忠実な一方で、草笛光子氏や草刈政雄氏、或いは徳川方の近藤正臣氏、藤岡武、氏といったベテランに笑いを委ねるバランスの妙を配備していると言えよう。
h402.jpg  或いは本日の堺雅人氏を挟んで双方の武士が互いに相手方の顔を知らないことから生ずる掛け合い、といったシチュエーションは三谷氏の得意とするところであり、新撰組の際には些かはしゃぎ過ぎにも映りかねなかった笑いの要素を旨く時代劇に調和させているのは過去の反省を踏まえ経験則の醸し出した業だろうか。
 元よりPC98ベースのチープな時代から光栄の三國志に馴れている世代には国盗りマップに違和感は少ないが、合戦シーンのカタルシスに欠けるのは昨今の大河に共通であり、ラブコメの様な男女のやり取りもアイドル的な集客力には及ばないのか、残念ながら視聴率ではイッテQの後塵を拝し、現にわが家も先出しのBSを録画している。
 とは言え久々に今のところ初回からフル試聴、天下の趨勢と並行して兄弟の角逐が如何に描かれるのか、現在のベテラン陣が去った後、誰が笑いを担うのか、注目して暫く眺めたい。

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