コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月3日(水) サクラサク  -育児 - パパ育児日記。-

h371.jpg  合格発表に足を運ぶのは一浪後、自らの最後の受験以来である。既に第二志望の私立の入学手続きを終え引越の目鼻も整えてからの発表だったので比較的気楽ではあったが、視力に秀でた友人に先に発見され無量の感慨には欠けた感があった。
 あれから28年、著しく高いお父さん比率に、本人は受験ウイーク継続中、母は付き添いという共通の条件が伺われる。元より受験後に駆け付ければ間に合うスケジュールだとしても、不測の事態に鑑みれば14時半までの書類受取に父が先行するのが合理的である。
h372.jpg  13時とともに校内に貼られたロープが解き放たれ掲示板へと向かうが、皆一様に無口である。鼓動の高まりを抑え、受験番号を確認して上から番号を追った瞬間、全身の力が抜け落ちた。日々の力になれない父にとっては妻と息子を讃えなければならないのだが、どうしても自らのそれ以上に感動が湧き上がり、しかしながら矢張り一様に無口な中年男性の中、丸で喜怒哀楽を禁じられた高校球児の如くに小さくガッツポーズをして仕舞った。
 桜が散っていたら妻子の到来までは辛い待機だったろうが、浮き足立って向かいのゴルフ練習場へと急行し、どうやら閉鎖されたらしく駅前のブックオフで妙に受かれた客になる。
 小躍りして学校に戻れば、先刻は素通りした大隈公も心なしか微笑んでいる、訳も無いが肝心の書類を受領しておらず、恭しく戴いて身を潜める。自ら発表の瞬間を味わいたいと追っ付け現れる祐旭には吉報を秘匿しており、ポーカーフェイスの不得意な父の表情で得心しないよう古葉元広島監督宜しく柱の陰に半身の構えである。ところが待つこと暫し、妻から電話が。どうやら書類受領の間に掲示板に到達し、慶びに浸る暇もなく塾の同僚の集まる一画に拉致されたらしい。
h378.jpg  改めて合流して漸く本人に御目出度ふと告げるが、SAPIXにとってみれば貴重な広告塔には合格の秘訣とまでは大袈裟でも、直後の感慨を記し、ビデオに修め同僚となるべく友人達との記念撮影と儀式に忙しい。
 漸く解放され妻子をわが家に送り届けて出社に及ぶ。桜が咲かなければ雲隠れだったから、わが子と妻に感謝しなければならない。ありがとう。

 三年後の自らの姿を想い描く様に淡々と評論家口調で祝辞を述べる公資ともども、夜半豆まきに興ずる。
 わが家に福が訪れたのであった。

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