コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月30日(水) 彼氏がユニフォームを着替えたら  -スポーツ - プロ野球-

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 FA制度が導入されて二十年を超え、今やわが国から交換トレードという概念はほぼ絶滅した感がある。実際、昨オフは一件のみ、今般は年末を迎えなお皆無であり、移籍がFAと自由契約という両極端に二分されているのは、損得勘定が明らかになるトレードをリスクとして回避する心理が働いているからだろうか。
 その自由契約市場も嘗て70年代に試行された、支配下選手の一定割合を強制的に再分配に供するトレード会議が、結局は余剰戦力の盥回しに終わり数年で消滅した様に、旧所属球団の構成やフロント・監督との人間関係に帰因する、平たく言えば伸び代の想定される選手には次の職場から早々に唾が付けられ個別球団の形式的な採用テストが行われる替わりに、鳴り物入りで始まった合同トライアウトは形骸化が憂えられるに至っている。
 15年目を迎え一回に凝縮されたトライアウト経由の採用は四人に留まり、少年隊・東氏のナレーションで年末の風物詩となった「戦力外通告」の番組も、魅せ場たる採用を告げる携帯電話の鳴るシーンも独立リーグと社会人からに留まり、カタルシスに欠けると言わざるを得なかった。そもそもどん底から這い上がるシンデレラ・ストーリーは判官贔屓のわが国国民性に合致してはいようが、恰も自由契約経験者こそがヒーローが如く描写には些か主客転倒の感も否めなかったろう。

 放映に触発された訳でも無いのだが、久々に日本プロ野球 トレード・移籍大全を更新してみた。
 自画自賛で恐縮だが、丁度旬の大相撲歴代理事一覧に加え、大量の古書週刊ベースボールを紐解いた果実として、丹念に拾った歴代ベースコーチも亀の歩みながら充実させている。
 既にHP開闢時には纏まった分析に乏しかった移籍、トレード自体の論評はベースボール・マガジン社の十八番と化しており、寧ろ付録たる後二者に資料的価値が生じていようか。
 御笑納下さい。

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