コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月21日(月) 樫の木は残った残った  -スポーツ - 大相撲-

h339.jpg  歴代の日本相撲協会理事長は初代・双葉山の懐刀だった出羽花の出羽海を除けば双葉山の時津風を継いだ初の大卒大関の豊山、緊急避難だった魁傑という元大関すら例外で原則は横綱に限られている。
 従って三年前の理事選で一代年寄格の千代の富士が落選した以上、北勝海の八角が既にナンバー3の巡業部長だった元大関・琴風を飛び越えて事業部長に収まったのは順当であり、反主流の高砂一門とはいえ分家許さずだった時代の出羽から飛び出し破門された九重系の経緯に鑑みれば、出羽が理事長候補を持たない中で代替の要素も加味され、現職理事長の急逝にあたっては当然後を襲うものと思われていた。
 事実そう運んだものの内実は一月末の時期理事選までは代行でよしとの大義名分を掲げた反八角陣営が素人の外部理事含め五票を数え、僅か一票差で辛くも後継の座を得る波乱の船出となった。
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今は本名で評議員の元大徹関(08年)
 北の湖健在なりせば中継ぎの北勝海を経て貴乃花長期政権の図式が描かれていたとされるが、では八角に反旗を翻した五理事が貴乃花派かと言えば恐らくそれ程明快な図式ではなかろう。弱小混迷の伊勢ヶ浜一門とはいえ総帥かつ年嵩の旭富士にも野心はあろうし、次期理事選で再登板を狙う千代の富士の意向も働いているのかも知れない。そもそも実質的に保守本流の出羽の頭領だった北の湖の重しの無い九重系の理事長誕生は、96年に高砂一門内の予備選に破れ理事退任とともに廃業に至った、名解説者として今も人気の北の富士の院政を危惧する向きもあろう。
 しかしながら栃錦も北の湖も理事長就任は49歳、43歳の貴乃花には出身母体たる二所一門とも折り合いを付た上での満を持しての登壇が相応しかろう。自由民主党においても派閥の流動化著しい昨今、トランプの王の如く希少価値のある日本相撲協会には健全なる派閥政治を続けて戴きたい。

 新進党の解党以降、一時は年末の風物詩の感もあった駆け込み新党が久々に登場、しかも前身の勉強会時代から面子も替わり元維新の最低携行人数にて、改革という使い古された様な表題を掲げる辺り苦闘振りが伺われる。
 詰まるところ民主と旧維新の野党、改革結集等を含めた橋下維新のゆ党と大山鳴動の挙げ句に三年前の総選挙時の構図に戻ったに近いが、自由民主党だけが無風とはコップの中の嵐が活力の源泉であった時代が、皮肉でなく懐かしくもなる。

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