コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月16日(水) ダメージ軽減スキル  -政治・経済 - 税金-

h334.jpg  秋を迎えるまで実現を信じた人は如何ばかりだったろう。前税調会長が示唆した通り軽減税率とはパンドラの箱に他ならなかったが、その蓋が閉じられてみれば久々に中道の本領を発揮した公明の思惑をも超えた結論と言わざるを得まい。
 切り札とは本来一度切りであり、場に晒してなお切り札であり続けるには少なくともその要求が満額回答に至らないことが前提になる。従って受け入れられて仕舞えば公明も新聞各紙も最早官邸にお手上げであろう。
 或いはインボイス(左写真)の導入が必須となる小規模事業者には不評かも知れないが、消費税導入から四半世紀を経て簡易課税たる経過措置を解消し併せて益税問題に決着を着けるとの大義名分には逆らい難いし、逆読みすれば引き続き何等かの激変緩和措置を設けること自体が中小企業対策として機能しよう。
h335.jpg  勿論、店頭で刺せば食品でない串が鳥に貫かれた状態で仕入れれば軽減といった細かな仕分けを擁するということは、一歩間違えれば毎年の税調に軽減対象の○Xだけで新たな電話帳が一冊追加される羽目に陥りかねまい。別途調達した串が軽減対象に組み込まれたとして、余剰が生じて竹トンボに流用したら追徴するかと問われたらキリが無い。
 恐らく外食も含めるという財政当局からすれば乱暴極まりない案が遡上に登ったのは、こうした解釈の罠を防ぐ為にも可能な限り大括り化したいとの思惑が働いたのではあるまいか。
 詰まるところ軽減税率がスムースに定着するか否かは消費者の受け止め方次第であろう。米のみだろうと味噌と醤油でも、果た又飲食に留まらずとも線引きに合理性なぞ存在せず所詮は決め事に過ぎないのだから、たとえマクドナルドで持ち帰りを申請しながらやおら座り込み袋を開封したとしても目くじら立てて咎め立てせず、形式犯であっても忌むべき行為として淘汰される段階を経て、「そういうものだ」と何等疑問を抱かず財布の紐を解くまでに慣れることが出来れば、何れ更なる増税への抵抗もまた薄れよう。

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