コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

11月19日(木) kiss me  -音楽 - J−POP-

 70年代までのプロ野球においてシーズンも終盤に至るとダブルヘッダーによる試合消化は日常的に見られる光景だった。
 それは二年に一度来日していた米大リーグとの親善試合でオフの日程が立て込んでいたのみならず、未だドーム球場無き時代には梅雨を有するわが国特有の度重なる日程変更に対処する生活の知恵に他ならないが、常に満員御礼が望める巨人戦ならば僅かな価格増で二試合分を供与するのは営業損失に違いなくとも、人件費はじめ寧ろ開催するばする程赤字になる様な消化試合を文字通り消化するには、却って経費節減の得策であったとも言える。
 翻ってパ・リーグもセに遜色なく動員力を付けた昨今は滅多に御目に掛かれなくなったが、宴席ではこうした二階建てを迫られる事例は少なくない。
h303.jpg  元より各々の一階を経た後改めて二階に結集する分には同条件だから気兼ねも少ないが、問題は既に挙行されている宴席に合流するケースだろう。当然、一階を早々に切り上げるべく誘引が働く一方で、既に長時間に亘っている次の席を自らが遅れて間の悪く合流し延長に至らしめては申し訳ないと二重に気を揉む羽目に陥る。
 このところ週に一度ずつダブルが組まれており、終わり際に滑り込み主賓の顔を見て散解、ならば限られた夜の日程の有効活用という意味では好都合だが、昨日の如く私の合流を視野にスタートを遅らせましたと言われては這ってでも駆け付けねばなるまい。 結論としては時ならぬカラオケ大会と化し、角川映画主題歌特集では政府高官の唄う「人間の証明のテーマ」に「母さん、あの麦藁帽子」と語りで割り込めば良かったと悔いを残したものの、楽しい一夜だったのだが。

 それに付けても今週は多彩な四連荘だった。とくに感じ入ったのは歌手の最大の利器たる咽頭を喪ってなお食道発声法に依り微細ながらも発声を試みているつんく♂氏への畏敬である。
 要は人為的にゲップを催し続けている訳だからそれを声帯替わりに用いるに至る労苦は計りしれまい。与謝野馨氏が喉に開く気管の穴を発声時のみ塞ぐ器具により、誤解を恐れず述べればトーキング・モジュレーターの如く発声を試みているのとは、声帯を喪った年齢の違いにも帰因する選択なのかも知れないが、同学年のひとりとして改めて前途を祈念したい。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/3299-e839f00f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad