コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月24日(木) 勉強しまっせ  -ビジネス - ビジネス-

 転勤族の子女の宿命として幼少時には苦渋のお引越しを余儀無くされたが、会社の部局丸毎の転居となると記憶にある限り初めての経験である。確か前回は出向中に合致して辛くも逃れたのでは無かろうか。
 長く住み着けば生活の垢も溜まろうところ幸い昨年の部局の統合に伴い未だ18階ともども双方に居住スペースがある。従って12階に本拠を移したと謂えども個人管理の書類等は未だ18階にも残置しているので、一見荒れ果てたが如き机上に見知らぬ人からも憂慮されたものの、実質一年半の積算の箱詰めは存外に安楽だった。
 ただ一方でこれを契機に両居住区に、過去の双方の齟齬や確執を雄弁に物語る様に各々に相応に重複しつつ棚に所蔵されたファイル群を、一部日常的に活用され得るものは新居たる13階に凱旋するものの、大半は15階の「政治」スペースへと事実上死蔵されるにあたっての廃棄作業がひと苦労だった。何しろ前世紀の、上官たる役員が次長時代の手書きの紙まで発掘されるに至っては、検証すればそれなりに興味深い内容なのかも知れないが、今となっては不見転でガス室送りを選択する他は無い。12階書庫には嘗てこちらのセクションも携わった政治の足跡が伺われたが、大半は同じ運命を辿る。
 貴重な遺稿として再び封印すべくか否かの境目は両部局を渡り歩いた私にしか峻別不能であり、ここで闇に葬られた記録は私の記憶のみに留め置かれることになる。
 過去に訣別する為には河岸を変えるのもよい機会ということか。

h200.jpg  冠婚葬祭は秘書業の初歩だからやむを得ないとはいえ、正直なところ長期連休中の弔事対応は楽では無い。しかも政治家であるからと政治マター以外でのお付き合いも含めひと括りに、かつ形作りの為に喪主は、宗派はと情報収集を迫られても、関係者も休暇中だし多忙を極める当事者に根掘り葉掘り事情聴取宜しく問い詰めるのも憚られる。
 勿論その対象は中村勝広阪神球団GMでは無い。しかしながら入団間も無くから将来の指導者を嘱望されたのは早稲田閥の暗黙の後押しこそあれ、兼任コーチから暴行事件の余波とはいえシーズン半ばでのコーチ昇格、二軍監督を経て監督とは順当過ぎる歩みであったろう。
 更に等しく関西のオリックスでもGM、監督を務め再び初代GMとして阪神に凱旋するとは単に幹部受けばかりでは無い管理職としての資質に基づくものだったのだろう。ご冥福を祈ります。

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