コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月14日(月) 理事長に逢いたい  -スポーツ - 大相撲-

h184.jpg  長年の大相撲フリークでありながら本場所を観戦したのは幼少時に祖父母に連れられた僅かな記憶しかない。横綱が琴櫻だったというのが正しければ五歳未満だったことになる。
 だから幸運にもチケットを頂戴した本日の相撲見物は実に四十余年振りになるが、相撲評論家としての専門分野は一門、相撲部屋の変遷であって、二所一門からの高田川の反乱や記憶に新しい貴乃花グループの一門への昇格、或いは北の湖政権後を占うといった政治的な動きには敏感でも、現役力士は余り知らない。
h185.jpg  従って、腹太鼓を高らかに鳴らしたり、ハッと雄叫びを上げたり、果た又仕切りが合わず相手方に御詫びしたりと、歴史と伝統の体現する格式を逸脱しない範囲での個性の表出には微笑ましさを覚えたものの、正直一様にお相撲さんたる以上の強いインパクトは残らず、男前で人気の遠藤(左写真)に定番の永谷園に加えて東京ドームのバックスクリーン脇に抜群の広告効果を発揮している「財宝」の懸賞が連なったのが妙に印象的だった。
 対照的に眼に入るのは勝負審判の親方衆で、伊勢ヶ浜一門の総帥として理事・審判部長の旭富士、副理事の逆鉾の井筒は言うに及ばず、細面が脳裡にヒットしてCG宜しく膨らましてみると三杉磯の峰崎と判明したり、武双山の藤島審判部副部長のスキンヘッドに仰天したりとひとり悦に入る。
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背中の藤島、協議中
 正面三列目とは驚くべき特等席だが、枡席の御大尽振りに比べると飲まず食わずで一眼レフ禁止だから、密かにコンデジを時に掲げる位で後は一心不乱に取り組みを凝視し続けるとは、真に贅沢かつストイックな祭事に他ならない。考えてみれば平日の夕刻前から国技館に到来出来る人々で満員御礼になる時点でわが国経済の堅調振りが伺えようが、正座すれば痺れ、足を組めば腰痛、ふと気を抜けば目の前に巨体が土俵から転げ落ちてきて、なるほど相撲通を気取るのも楽ではない。
 白鵬が連敗して「座布団を投げないで下さい」のアナウンスが連呼され、弓取りが終わると高見盛の振分や琴欧州の鳴戸が場内整理係として現れたのを期に土俵を、ではなく桟敷席を後にする。
 有り難や至極の役得、唯一の心残りは打ち出し後では相撲博物館が閉まっていたことか。何時の日にか枡席に凱旋したい。

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