コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

7月10日(金) 参議を集める  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

h114.jpg  永遠に成案に至るまいと思われた参議院の合区が遂に一定の結論に至ったのは、放置すれば今度こそ選挙無効に及ぶかも知れぬ参院選まで一年、区割り確定後の周知期間を換算すればデッドラインぎりぎりの決着に他ならないが、廃藩置県以来の地方自治制度の根幹に影響を及ぼしかねないだけに幾ら〆切の効用とはいえ急転直下の展開には驚きを禁じ得なかった。
 加えて公明が民主と組み、逆に維新はじめ保守系、より正確に言えば元自民系の各党案に自民が乗った形での決着には、混迷を続ける平安法案の採決に向け賛否に影響を齊すべく高等戦術かと思いきや、肝心の自民党内が蜂の巣をつついた様な騒ぎになっているところを見ると段取り不足の感は否めまい。寧ろ公明党案の方が余程深謀遠慮に満ち溢れており、賛否票数が拮抗しているだけに余計に事態をややこしくしていよう。
 そもそも上院たる参議院に純粋に一票の価値を同等ならしめる必要は無く、米上院や独連邦参議院の様に権能を絞った上で地域代表色を強めるべきであり、徒らに一人区を増やして小選挙区制に近似させるのではまさにカーボン・コピーに陥りかねまい。勿論それは憲法14条並びに43条に抵触するとされるから憲法改正の要件たり得、今般の枠組みが恰も改憲を視野に入れたかに伺える二重三重の入れ子構造になっているが、緊急避難としての弥縫策にしては芸が粗かろう。与野党の捩れ現象故に逆説的にキャスティング・ボートを握った参院の鉄の結束が、新たな捩れに依って揺るがされる皮肉を産みつつあるとも言えようか。

 ノーメンクラトゥーラは能面の如しとの指摘もあったが、ヤクーニン社長も役人出身らしい。
 と思い付いてはみたものの、ローマ教皇を推戴するコンクラーヴェを根比べに準える様な捻りの無いストレートな駄洒落は、矢張り小泉元総理の如く絶妙な間を以て操らなければ、余り笑えない。

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