コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月28日(日) オキュパイド・グラウンド  -育児 - パパ育児日記。-

h10196.jpg  兄は二年時の一年のみを以て退団したサッカー・クラブに、必ずしも球蹴り自体には積極的で無いにも拘わらず同タイミングから既に足掛け四年に亘り公資が参画し続けているのは、友人達との人間模様に基づくものだろう。
 元より運営サイドの負荷は小さいものではなかろう。何より練習毎に区内の小中学校を行脚する東京球場亡き後のロッテ・オリオンズも吃驚の渡り鳥生活である。だからこそ専用グラウンドの確保が設立以来36周年の悲願であったのはよく理解出来るが、驚くべきことにそれが登戸では些か遠きに過ぎよう。
h102.jpg  クラブチームが創設者の類稀なる情熱無くして成立し得ないのは自明の理である。しかしながら念願のグラウンドを睥睨しつつ些かの気負いとともに放たれる実力者の挨拶に伺う限り、「専用」とは自らの球団名を掲げて「招待試合」を開催する為の必須アイテムらしい。考えてみれば一介の地域の小中学生の団体がグラウンドを誂えるという発想からして経済的にも無理があり、専門学校の大原学校のそれを他のクラブチームに収用されることなく優先的に占有出来るとの貸与契約であろう。しかも遥か多摩川を渡った河川敷とあらば当然通例の練習には不似合いであり、普段はわが家を空けて変わらぬジプシー生活が続くとあらば、結局保護者の負担は増えこそすれ減じまい。
h103.jpg  確かに他チームでは腕に覚えのある父兄が盛んに駆り出されており、専用のコーチ陣を有している段階でメンバーたる杉並区民の可処分所得の高さを物語ってはいようが、晴れて一流ブランドの仲間入りの為に専用の名を求めたとあらば情熱も多分に勇み足に映る。
 創業者の著しい熱意が引いては一般保護者への過度な負担要求に帰結し、上位リーグを目指す熟達者を除いて脱落が相次ぎ純化されるという過程を経なかったのは、結果的にそれなりに熱心か、専業主婦で手の掛かる幼子を有しない層がサークル活動的に当番業務を分かち合う構造が暗黙の了解で根付いたからなのだろう。
 その余禄に預かる身の上が口を挟む謂れも無かるまいし、文字通り招待された他団体を交え総勢三百人近い児童・幼児が天然芝に居並ぶ絵柄は壮観には違いないものの、やもすると「専用」にも拘わらず再び見ゆる日は訪れようかと少しだけ首を捻りながら多摩川を後にした。

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