コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月23日(火) Oh GREAT CENTRAL  -スポーツ - プロ野球-

h96.jpg  人気のセ、実力のパとは彼我の著しい観客動員力の差にパシフィック側が半ば自嘲的に自らを鼓舞せしめんと唱えたフレーズだが、事実嘗てのオールスター戦における両リーグの眼の輝きには明らかな相違が見られていた。
 今や職業野球の経営にはテレビ中継量に直結するマスメディアの資本力よりも地域性が凌駕する時代を迎え、前者に秀でたセントラルの優位性の薄れる中、V9時代に色褪せた「実力のパ」以上に「人気のセ」は風前の灯火と化しているが、交流戦における圧倒的な格差は再び逆説的な意味からこのフレーズを想起させかねなかろう。
 そしてその象徴とも言うべき12連敗中の横浜が巨人を下し、遂にセは貯金の無い世界に突入した。勿論、未曾有の大接戦の副産物であり、ペナントレースそのものへの関心を高めるにはトピックスに他ならないのかも知れないが、若手登用と言えば美しいものの猛烈に見慣れない打線と化した巨人軍は何よりも打線が常に沈黙したままであり、試合としては淡白で興味をそそるとは言い難い内容だった。
h97.jpg  かく押し並べて投手戦ばかり見せ付けられるとまたぞろボールの反発係数に由来するのではとの疑問が浮かんでくる。事実かの統一球問題の過程において「下限値を下回らない」との通達で実質的な高反発回帰へと導きながら、本年に至って上下限の幅を廃したことにより上限に近付きつつあった係数が再び下がったとの指摘も見受けられる。ただそれでは取り分けセに著しい貧打の解説には不充分だが、コンテンツとしての使い勝手に敏感になったのだろう真剣に試合のスピードアップを指向する余りストライクゾーンを拡大したとの説もあり、忖度するだにセの方がその趣旨により忠実であるか、パは中途で多少なりとも行き過ぎを解除したといった顛末が邪推される。
 おかげ様なのか横浜が七点も取り連敗を脱出する一定の感慨を齊すべき展開にも拘わらず今日も早々に試合は終わり、珍しく二次会で記憶を亡くす程に盛り上がって仕舞った。
 改めて述べるまでも無いがヘベレケになることではなく、充分に二次会が成立する程の野球興業の短時間化が珍事との趣旨だが、かく継続すれば最早デザートとコーヒー配膳のタイミングも繰り上げなければならないか。

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