コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月22日(月) 世界で一番長い夏  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

h95.jpg  通常国会の会期延長が一度に制限されてから最大の延長幅は参議院通常選挙に比例代表制を導入した82年鈴木内閣の94日であり、今般敢えてそれを一日上回る95日の延長を夜半決めたのは「過去最大」に平安法案成立への強い意志を込めたものだろう。
 ただ往時は予算成立後の12月開会後、ひと月の自然休会が慣例だったから会期末もひと月早く、10月開会の予想される臨時国会にほぼ連なる、再三遡上に登りながら実現しなかった真の通年国会は史上初めてになる。
 大学紛争対応の臨時措置法で大荒れの佐藤政権でも72日、菅総理の退陣までの時間稼ぎですらお盆前までだったのだから新たな夏になるが、現実には参院無用論に繋がりかねない60日ルールによる衆院再議決は参院側が嫌がるとしても理屈上可能になる7月中旬過ぎには衆院通過が予想されよう。
 従って政府役職者を除けば衆院議員は拘束される委員会も無く、外遊は元より迂闊に地元にも帰れない長い夏が待っている。或いはこれを契機に通年国会への箍が外れる形になるのかも知れないが、役所の人事が遅れたり、内在する店舗も含めて議員会館の稼働が伸びる財政負担はあろうが、民間企業取り分け永田町周辺居住者にとっては寧ろ議員へのアクセスが容易になる利点が認められよう。
 とはいえ〆切があるから良い作品が生まれるの喩え通り与野党揃って陥るであろう中弛みに尻を叩きつつ、その間に戦後70年談話を挟んで九月の元自由党同士の与野党決戦岩手知事選を迎え、同時に来年度税制改正の先駆けとして消費税の軽減税率問題に一定の結論を見出ださなければならない幹部には頭の痛い夏だろう。そしてその何れもがゆ党も含む与野党各党の離合集散の構図に微妙な波紋を投げ掛け、平安法案の審議に直結する構図である。
 勿論、九月後半の総裁選を無投票に持ち込む効用も見込んではいようが、逆に出馬の取り沙汰された陣営にとっては降りる大義名分が与えられたとも言えようか。幹部と法案関係者には各々の熱い夏が待っている。

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