コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

5月7日(木) urban off  -地域情報 - 東京23区-

h37.jpg  生後間も無くから小学三年生までを過ごした横浜市緑区青葉台は社宅住まいだったが、二棟計32世帯の小所帯とは砂場や簡単な遊具も誂えられた団地風情だった。だから団地ともお的な情景に無縁ではないものの、米軍グランドハイツ跡地の光が丘に代表される所謂大規模団地に居を構えるには至らなかったので、ベーゴマ遠征の合間に闖入した赤羽台団地に郷愁を覚える必然性は無い。
 23区内初にして最大規模のそれは、大会会場に隣接する細長い赤羽緑道公園が軍用引込線跡であるのと同様に、軍都赤羽らしく旧陸軍被服本廠跡地になる。既に建替が進み団地固有の域内商店街もほぼ跡形無く替わりにマルエツが鎮座在して現代風の装いを呈している。
 ただひと棟、外面との接点増加を企図しながら土地の有効利用の観点から住宅公団から忘れられた存在となったスターハウスが現存しているが、原武史氏の「レッドアローとスターハウス」に示された戦後民主主義的な革新思想の培養が三多摩と城北地区において如何なる相違を齊したかは定かでない。だとしても団地からヌーヴェルという些か前衛的かつ郷愁にも訴えかけるネーミングへの衣替えとともに、そうした独特の文化もまた過去へと磨滅していくのだろう。

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 黄金週間中は久々にブックオフ巡りに努め、都合10店舗を網羅した。
 基本パターンは108~200円コーナーに突進して政治、野球、相撲、音楽、芸能、交通等で少しでも引っ掛かりがあれば買い漁り、移動して同じ手順を繰り返す。当然専門古書店の様に稀少本が発掘される可能性は小さいが、発行時期が旧くなればほぼ自動的に廉価に分類されるから、新刊を購入する迄の魅惑には欠けるが目を通してもという類をかき集めるには合理的である。
 しかも中には看板こそ掲げながら完全にブックオフ化されてない従来からの古書店擬きも見受けられ、思いのほか各店舗ともゼロ成果に終わる事態には見舞われず、極めて偶発性に左右される品揃えは思い切りテールエンドまで網羅されたAmazonでの通販に馴れた頭には却って新鮮である。
 集めるだけで満足しそうになるが、堆く積み上がると早く消化しなければ雪崩が起こりそうな強迫観念が襲い、それはそれで知識拾得には効果的だったりして。

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