コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月19日(木) 悠久の彼方に  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 猿は木から落ちても猿だが代議士は選挙に落ちたらただの人、とはかの大野伴睦元自民党副総裁の至言だが、本来は政治家はたとえバッチがあろうと無かろうと政治家には替わりなく議会以外の「院外」における使命が存在して然るべきでなければならない。
 恰も公分野が永田町、霞が関といった特定領域に限定され世俗と遊離した存在に祭り上げられるわが国においては、引退した元議員が政治に影響力を行使する事態は却って眉をひそめられるかねないが、有権者の直接の利害得失に煩わされること無く大所高所からの見知を披瀝する行為は、後進の育成にも寄与すべく本来は政治に携わった者の責務とも言える。
 勿論、流動化が進んだとはいえ長期雇用慣行の強いわが国はリボルビングドアに乏しく、必然的に引退議員の有力者=高齢者の為に、元老院的なマイナス・イメージが喚起され易いが、本日の講演者の如く八十の坂を遥かに超えてなお国家財政の行く末を憂え消費増税延期に警鐘を鳴らす姿には、信条の是非は別にしてかつ 「消費増税の真実」という新刊自体はは民主党政権を些か性善説に基づいて事実関係を羅列したに過ぎなかったものの、矢張り感銘は禁じ得ない。
 そもそも元蔵相・水田三喜男氏に始まり、椎名悦三郎氏と三賢人、「宴のあと」の有田八郎氏、果ては牟田口中将に至る歴史上の人物のオンパレードには、参加者の一体幾人が全貌を把握出来たかには甚だ不安が残ったものの、"政治オタク"を自称する私にとっては頗る知的好奇心をそそられるひとり時事放談であった。
g965.jpg ただ少しとして聡明さの喪われていない口振りにも拘わらず、安保防衛の域に及ぶと少なくとも冷戦下における西側陣営という位置付けの希薄になった現下の国際情勢においてなお、失礼ながら日本社会党チックな戦力否定論を説かれるのは恐らくは世代差の為せる業であり、こうした現に先の大戦を身を以て実感した高齢層の知恵に学ぶことは肝要には違いないものの、正直一抹の違和感もまた否定出来ない。

 眼鏡を求めて家捜しした挙げ句自らの胸ポケットから発見される様な事態はわが家では日常茶飯事だが、遂に本日は社内を行脚する羽目に陥った。行動を反芻し続けた結果、驚く勿れ金庫から発掘される。
 どうやら物品を確認した際に老眼の為外してそのまま放置して鍵を閉めたものと忖度される。愈々鎖を付するべきか、年は取りたくないもの。

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