コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

1月9日(金) 紀元二六七五年の誓い  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

g923.jpg  今年も実質的な仕事始めは6日、永田町に始まり赤坂、虎ノ門と新年互例会の梯子である。本来は御付きの身の上に他ならないが、自らの新年御挨拶も一網打尽で便利極まりないのは例年と同じである。
 ただ本年は微妙な変化もある。ひとつには新たにこの永田町周辺居住者渡世に否応無く落とし込まれた御仁を関係者に照会する責務が追加されたことだろう。逆に晴れて卒業した先達からの引き継ぎも生ずるがこちらは謂わば営業マンの担当換えの如しで、概ねサブ扱いでも既知の方々が大半だから今更気後れすることは無い。
 それでも改めてご挨拶にと回遊すればこれまで霧に包まれていた部位が明らけくなる様な、或いは半ば新たな出会いに近い再会もあり四十代も半ばにして新鮮である。
 もう少し前を向いてみますか。

g945.jpg  年末に遂に完結した「平成政治史」全三巻を読了する。ひと月の倫敦滞在中に中高弁論部の創始者にして大先達が海部の前に海部なしとばかりに唐突に首相の印綬を帯びて以来、嘗ては市井の政治評論家として、ここ15年は永田町周辺居住者を兼ねての四半世紀強の記憶がまざまざと呼び起こされる。
 昨今改善の痕が伺えるとはいえ縄文土器にばかり詳しくなって戦後は御座なりな日本史教育とは逆に、現在に近付くに連れ微細に亘るのは当然の摂理だろう。それでも兎角平板になりがちな通史としての体裁を逸脱することなく入門書としても手に採り易い構造を維持しながら、同時に稀にしか著者本人が登場しないノンフィクション性を担保しつつ所々に開陳される裏事情が好事家の探求心をもまた満了させる内容には、圧倒的な知識量に留まらず著者の誠実さを実感させる。
 次作は一般には流布し難いのかも知れないが、平成の「平成研」史を是非お願いしたい。

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