コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月29日(月) 七〇 八〇は小僧っこ  -スポーツ - プロ野球-

g914.jpg 丁度30年前に「プロ野球50年史」を初めて手にした時には、図書館に新聞の縮小版を求め、古書店で選手名鑑を漁っていた移籍・トレードを専門とする自称野球評論家は、何よりも歴年の監督・コーチ・選手一覧に狂喜乱舞したものである。
 それから10年を経た60年史を勢い勇んで購入しても改訂版の域を超えず、70年史に至っては見送りに及んでいたが、今般80年史に25千円の大枚を叩く決意に至ったのは、ひとつには1975年版選手名鑑を含む数刷の復刻版週刊ベースボールという初回特典に釣られたが為に他ならないものの、同時に選手登録をはじめとするデータがDVDの形で電子媒体として提供される点が琴線に触れたと言ってよい。
 ただ結論から言えば、兎角記録が曖昧なシーズン途上での異動、中でも球団を超えた移籍に付いては概ね網羅されていたとしても、シーズン半ばでの引退、コーチやスカウトとしての登録変更については素人目で見ても些かの欠落を否定出来ない精度に留まっていたのは残念だった。
g935.jpg 勿論これらは球団の公式発表と野球機構への届出が必ずしも一致するとは限らないが、検索機能も極めて貧弱であり、そもそも今の御時勢ならばスタンドアロンのDVDに留めずネット上でデータベースと接続し、市井の野球フリークの指摘を踏まえて経年更新し次の10年に備える位の構えがあって然るべきであろう。
 ベースボール・マガジン社の一層の飛躍を期待したい。

 それに付けても黒田投手の凱旋帰国には驚いた。そもそも如何な大物であろうと本場米国大リーグを後にするのは、今般の松坂投手においておや尾羽打ち枯らしてのケースが殆どであり、だからこそフリーハンドであっても出国時の球団への帰巣は稀である。
 現にフリーエージェントの拘束力が二年に及ぶ為に中村紀洋"氏"は近鉄から権限を継承したオリックスに戻り、逆に横浜からのFAだった小宮山元投手はバレンタイン・ロッテ復帰に一年の浪人を余儀無くされたが、純粋に元の鞘に収まったのは高津元投手ぐらいではなかろうか。
 丁度カープが地域密着の波に乗ったか集客、力量ともに再興過程に入った客観情勢も後押しはしたろうが、わが国に受け入れられ易い浪花節、180度逆の形で舞い戻った新井兄選手と相俟つかは兎も角、広島球団はこの僥倖を真の復辟へと結び付けることが出来るのだろうか。

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