コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月23日(祝) 妖怪の仕業  -アニメ・コミック - アニメ-

g908.jpg  公開間もない妖怪ウォッチ初のロードショーにわざわざ子供達と赴いたのはその圧倒的な人気の秘訣を探るためにあったと言っても過言ではない。
 勿論、同様にゲームやカードと連動し善悪の異形のキャラクター同士が闘うポケモンがロードムービー的な人間サイドの関係性や掛け合いの妙を重視したが故に、ヤッターマン・シリーズ同様の笑いの可能性を有しながら、嘗ての少年ジャンプの謳い文句が如く文部省推薦型の正統児童向けテレビ漫画の域を超えられなかったのに対し、恐らくは親世代の歓心に配慮したのだろう主たる購買層たる児童・幼児には到底理解不能な楽屋落ち、内輪受けの類に満ち溢れている点が栄華を誇ったポケモンからの王座交替のひとつの鍵との分析は既に多数指摘されているところである。
 ただドラえもんをはじめ多くのTVアニメの映画化がキャラクターを転用した、当該アニメにおける日常と切り離された冒険譚である様に、『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』もまたTV版とは構成を異にしている分、親世代に向けたメッセージは皆無に等しい。従って「ペンギンの問題」に代表される極端な不条理とは一線を画しながらも成人の視聴に耐え得る笑いの要素は適度に施されてはいるものの、福岡と熊本という従来の全国ネット番組において舞台化されることの少なかった地域特性も特段活かされているとは思い難かった。
 忖度するだに子供向けアニメの映画版という時点で保護者共々の集客が見込まれるから親世代へのアピールの必然性は薄れるということだろうか。シネマコンプレックスにより再生の途を歩んだと謂えども、未だテレビが白黒だった高度成長期における「総天然色」宜しく、3Dといった映画館たる舞台設定で無ければ視聴し得ない仕掛けを講じない限り映画館に足を運ぶのは好事家の気紛れに留まり、洋画は押し並べてDVD二次利用主体という二極分化の中で、妖怪ウォッチの看板だけで満員御礼を獲得するドル箱の前途は明るかろう。
 畢竟、メダル誕生の経緯も判りそれなりに楽しめたが。

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