コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月1日(月) 明日を捜せ  -政治・経済 - 衆議院選挙-

g893.jpg  米国大統領の例を引くまでもなく、絶対的な権力は絶対的に腐敗するとの法則を回避するために、権力者には概ね任期の制限が設けられている。新興国においては国会議員においてもその例外ではなく、二期連続選出すら叶わないコスタリカ国はその最たるものだろう。
 勿論、凡ゆる制度には抜け道がありロシア大統領の様に一旦首相に退くのも有効な手立てだが、コスタリカでは二人の政治家が交代で同一選挙区から出馬するのが倣い性となっている。
 わが国議員職にはかく制約は存在しないものの、とくに中選挙区制から小選挙区への移行に伴い自由民主党内で選挙地盤の被る現職が複数存在する際には、選挙区と比例とを交代する措置が窮余の策として編み出され、新進党の解党後復党或いは入党した議員に対しても強固な選挙地盤を有していれば同様の対応が採られてきたが、この中南米の事例に準えて俗にコスタリカ方式と称されてきた。
 ただ既に小選挙区導入から20年近くを経過し、僅かに北海道10区だけが自公の変則版として前回以来継続しているが、ほぼ全てのコスタリカは解消され新規に設けない建前となっている。従って、今般の小選挙区の削減、所謂0増5減にあたっても比例転出議員は小選挙区に回帰しないのが原則となろう。
 それでも何事にも例外はある。例えば二年前、ギリギリで一方が当選確実視される比例中国ブロックに回った福島5区は今般は公示前日になって現職側が転出と地域を跨いだ複雑な実質コスタリカ維持に落ち着いたが、不可解なことにその配置が未だ維新の風厳しき近畿ブロックとあらば苦戦は必至であり、半ば長年の共存関係に終止符を打つ算段含みとも受け止められなくはない。一方で福岡1区は選挙区と比例の自民現職同士、兵庫12区は民主から鞍替えの無所属現職と二世新人が共に無所属出馬となり政権与党の候補者不在という異例の事態に陥ったが、結果如何では次回以降のコスタリカの種となりかねなかろう。
 自民優勢の余裕の為せる業には違いないが、逆に野党サイドの一本化に伴う山梨、愛知の予定候補の比例転出には生き残りに向けての半ば形振り構わぬ必死さも感じられよう。
 公示直前までの悲喜交々は総選挙の唐突さをよく反映しているには違いないのだが。

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