コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

10月6日(月) 傘の花閉じる 月曜の昼下がり  -学問・文化・芸術 - 自然科学-

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パラオの旧帝国気象庁
 家を出るその瞬間にパラ着いていない限り傘を持たない主義の私にとって天気予報は無用の長物に近いが、降られれば簡易傘を調達し、ではわが家には傘が溢れているかと言えば概ね雨が上がれば何処かに忘れて来るのが関の山だから、傘を携帯し続ける肉体的コストの精神的負担の大きさに勘案すれば、この傘シェアリング擬きの行動形態も著しく不経済とは言えまい。
 ただ子供時分に従来の単純な晴れ、曇り、雨の確定報に替え降水確率なる新手の技に御目見えした際には、降るのか降らないのか断定を避ける為の気象庁の言い訳かと訝しんだものだが、今や確実に定着し事実その精度も向上しつつあるのは疑いの無いところだろう。
 パラオに赴く前、行程中須く雨予報に悲歎に呉れていたところ実際には晴天続きで自らの行いの良さに感激しそうだったが、聞けば当地ではわが国統治期以来久々に気象予測が再開され、にも拘わらず必ず日に一度はスコールが見込まれるから古の単純分類に則れば必ず雨記載になるとのからくりに、改めて時間軸で示されるわが国予報が移動者の行動規範に影響を齊し、引いては観光消費の拡大に寄与しているであろう構図もまた逆説的に実感された。
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COP3の行われた京都国際会館
 それでも台風とあらば災害対策の面からも前広に警鐘を鳴らさざるを得ず、結果として視察が全てキャンセルになった午後はお天気のなか手持ち無沙汰なる本日の如き事態もやむを得なかろう。

 それに付けても今年の夏の天候不順は激しいものだった。それは消費増税後の景気の回復過程に文字通り水を刺し、予定される来年秋の再増税すら躊躇わさせる程のものだったが、原発の稼働停止で温暖化対策をある程度棚上げせざるを得ない客観情勢において、勿論京都議定書以来の環境立国の旗は掲げ続けるとしても、隣接する大陸の大国の所業は言うに及ばず、ひとりわが国がその責を問われる謂れは到底無い。
 従って、わが国も同時に寒冷地における農産物の生産拡大や雨水の更なるエネルギー転換等、最早亜熱帯の域に到達しつつある事実に則った国家政策の促進が急務なのではないか、と夢想せられる午後だった。

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