コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月27日(日) 旅立ちの日

g844.jpg  想えば遥か16年前の自らの宴では、仲人たる上官に雛壇にありながら配席の序列で叱責を受けながら、二次会の段取りで頭が一杯で上の空だった記憶がある。
 時は流れ、友人の御成婚もひと亘り落ち着き、久々に同僚の華燭の典にお招きに預かれば、21世紀を迎えてからの虚礼廃止の風潮に則ってと言うべきか、当然の如くに仲人も立てず牧師も神父も神主も、あまつさえ坊主の欠片も見当たらず人前式が当たり前田のクラッカーである。
 着席すれば見慣れた顔ばかりで恰も部内会議の如しだが、ひと口に職場結婚、しかも同部局と言っても双方の所属セクションが合併していきなり正真正銘の同僚と化した展開は当人達こそ驚きだったろう。
 既に上官の役回りからは退役しているものの、何と無く電報センター係を率先して務めたおかげで、社外の要人含め滞りなく祝電披露が過ぎれば御役御免、後は飲むだけである。
g844.jpg  洋装から和装で新郎新婦の不在が比較的長かった為でもあろう、バブル期の如くヘルメットやら凡ゆる附属品を器に見立てての一気三昧といった過剰な展開に陥ることもなく、適度に主役と触れ合い得る微笑ましい宴席だったのでは無かろうか。
 ただ寄る年並みなのか、新郎新婦の紹介ビデオを眺めているだけでも涙腺が緩んで仕方が無い。ともに上官の秘書役として他に公言し難い事情や公言しても共感を得られなかろう職責上の小さな成功や小さくない苛立ちを共有出来る人物が新たな門出を迎えた姿を目の当たりにして、年格好からすれば全く見合わないし実際には存在しないから想像の域を超えないのだが、何と無く娘を嫁に出す様な心境に駆られる綱町の午後だった。

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