コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月11日(金) Are the craves of Iwo Jima  -海外情報 - アメリカ縦断/横断の旅-

g827.jpg  最終日は遂にひとり、いきなり羽田改め佐藤栄作空港などと言われたら困惑しようが、これも米国らしき国内線ロナルド・リーガン空港へと赴く僅かな暇を散策に充てる。
 ジュリアス・シーザーもかくあらんデトロイトにシンシナティと度重なる渡河の旅路に相応しく最後の宿もまた河を跨いだアーリントンであり、フリーウェイの朝の渋滞を眼下に見下ろし、緑地へと歩みを進めた。
g828.jpg  程無く「硫黄島記念碑」が見える筈だが案内板は「海兵隊記念碑」の名称ばかり。先の大戦における硫黄島占領の際の海兵隊の栄誉を讃えたもので、有り体に言って米国版肉弾三勇士だが、以降の派兵実績もつど追記され南北戦争以来の海兵の歴史を物語る象徴となっている。余りに日本人には刺激的なネーミングを敢えて薄める配慮と読むのは気の回し過ぎか。
 そこから更にひと区画進めばそこはもうアーリントン墓地、わが国の千鳥ヶ淵戦没者墓苑にあたる存在であり、靖国神社の有り様に想いを馳せるべきかも知れないが、奇しくも今日は9月11日、勝敗も宗派も問うことなく手を合わせるに留めておきたい。

g829.jpg  リーガン空港のデルタ・ラウンジに佇み、慣れぬビジネス仕様に些かの気後れを感じながら民族資本と異なりコンソメの不在を確認して食物を漁りつつ旅を反芻する。
 最早カナダに赴いたのも遠い昔の出来事で二つの球場のカクテル・ライトばかりが目映く甦るが、ETC以来技術的には高い評価を得ながらコスト面からも実用性に乏しいとされて来たITSは、自動運転という新たな潮流を得て再び時の人に踊り出るのだろうか。
g830.jpg  良くも悪くも金融や運輸の如く閉じられた競争領域に無い自動車産業は、こと税制による誘導措置を除けば独立独歩を維持して来た。その中で国家・地域というパブリックとの共同歩調を要し、取り分け車の両輪とも称された道路行政との関わりの中で永田町周辺居住者の立ち位置もまた存在するからこそ今般の旅路に預かった筈である。
 何時の日かこの家鴨の水掻きの如く長年の積算が、単に自動車産業の利得に留まらずわが国引いては世界の道路交通の高度化に資する日が訪れるのだろうか。
 往路とはうって変わって眠りに就けず所々の早送りを交えながら立て続けに七本の映画を鑑賞し続け、ヘッドフォンで物理的に耳が痛くなったフルフラットの身の上にかく想いが去来する。その答えを探し続ける責務を私は背負わなければならない。

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