コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月10日(水) もうひとつの永田町  -海外情報 - アメリカ縦断/横断の旅-

g820.jpg  空路の旅の最大のネックは時間の浪費である。しかも搭乗案内の早いデルタはより早々の出立を求められ退屈の余りマッサージに浴して仕舞った。
 旅も押し迫り最果ての地は首都ワシントン。ブラジルへの途上、時間潰しの半日観光にホワイトハウスを垣間見て「外から見てちゃ駄目だね」と笑っていたお二人も今や副大臣とは光陰矢の如しだろう。
g821.jpg  時間調整のためNational Galary of Art(右写真)を駆け抜ける。生憎絵画には全く造詣が深くないが、スミソニアンともどもかく展示が何れもロハたるは強きアメリカの象徴なのかも知れない。
 して長かった旅もここに至り遂に二人芝居、最早気兼ねも無く俄か主賓扱いを満喫して有り難く国会見学の御上りさんと化す。議院内閣制のわが国と大統領制における立法府の位置付けが異なるという注釈を措いてなお、議員会館の広さには彼我の差を痛感せざるを得ないが、気心の知れた事務所から通行証を借りれば蛇の道は何とやらに変わりは無い。地元を潤わせ雇用拡大に資する企業関係者とあれば新米秘書が案内に駆り出されるのも同じ絵柄である。よく指摘される会館から院内への通行地下鉄が上院の特権で下院はてくてく徒歩の長旅とは、院の独立性と言うべきか参議院の矜持に改めて直面した感があったろうか。
g822.jpg g823.jpg
 余りに立派なわが国に照らせば議面に当たる勝手口に民主主義の成熟を見るか、衆愚制の成れの果てを感ずるかはさておき、いざ議事堂に闖入して先ず面食らうのは銅像だらけの広間であろう。勿論そこには47州を形而的に平等に扱わざるを得ない合衆国の性も介在していようが、少くとも四人目の空白のまま恐らくは未来永劫推移するであろうわが国と対比する迄もなく、偶像崇拝の国らしき艶やかさと受け止めたい。
残念ながら本会議場は開会中で拝察出来なかったが、古の小振りなプレナリー(右下写真)や三権分立にも拘わらず何故か鎮座した 旧最高裁等が観光目途に保存されており、予算委用に第一委員会室に転用すればとの余計なお節介は国土の狭いわが国らしい貧乏性なのだろう。
g824.jpg  絶対にある筈と踏んだ歴代大統領の似顔絵入りマグカップもオバマ饅頭も見当たらず、近隣の土産物屋でそれらしきを調達して超大国の永田町に極東の似非ロビイストは別れを告げたのであった。

g825.jpg  ワシントンに旨いものなしなのかも知れないが、数少ない日本料理店に内輪で舌鼓を打つ。イタリアンを挟みながらの連日の肉料理に、確かに脂身が少ないからこそ量を消化出来るのだろうが、パサパサの牛肉を日々塩漬けにしながらも存外に胃腸は適応し、ウォシュレットの世話にもならず快食快便が続いており、寧ろ繊細な日本料理よりもこと食生活に限っては大味な大陸仕様の味覚が幸いしたろうか。
 ただアルコールははやわが国が恋しく、遂にワイン三昧を離脱して焼酎の水割りを人にも自らにも注ぎ注ぎ旅路初の宿酔いに痴れる。長旅もエンドマークが見えてきた。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/3108-aee1e439
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad