コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月4日(木) 新しい表紙  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 直前には幹事長のサプライズ人事が誠しやかに囁かれ、総理自身も小泉総裁下の平成15年に客寄せパンダ的な幹事長に抜擢されて程無く総選挙に突入したことから、11月9日選挙説すら下馬評に挙がる始末だったが、結果的には極めて落ち着いた内閣改造、自民党役員人事だったろう。
 ただ事実上は対決色を顕わにしていた石破氏が総理の軍門に下って入閣を受諾さた時点で穏健路線に転換した筈だから、安保に関する思想が違うと目を釣り上げていた石破氏が、野党から閣内不一致を指摘されかねない危険を犯してなお地方創世相たる甚だ職責の不明確なポストに落ち着いたのか、果たしてその反対給付に何が存在するかは想像の域を超えないが、総主流派体制の中で"石破派"のみを干す懲罰人事に石破氏が再び反旗を翻さぬ様、ブラフとして解散風を吹かせたとの憶測は理解出来る。
 それに付けても驚いたのは政調会長人事だろう。女性重視の逆アファーマティブ・アクションが事前に取り沙汰されていたものの当選三回では幾ら総理の信が厚かろうと伝統の想像に造詣が深かろうと、数多の先達を配下に従えて党の政策の取り纏めに奮闘するにも限界があろう。
 要は総理にとって政策とは官邸が官を操り策定、主導するものであって、与党政調とは官邸の意に沿うべく関係各所の折伏役に過ぎないとの実態を人事からも肯定した姿であり、閣僚補佐官に国会議員を以て充てるとの試みも政府への人材の取り込みを意図したものなのだろう。
 大臣・副大臣も早晩増員されそうな勢いだし愈々わが国も英国型の代議制民主主義へと更に一歩踏み出すかという命題は、政府与党一元化たる壮大な実験を、少なくとも論理的には過度な多元主義からの脱皮を諮るべく果敢に試みた民主党政権が見事な迄の失態に終わった今となっては最早諸手を挙げての賛同は出来まいが、派閥均衡から総理主導へとわが国も確実に変わりつつあることだけは疑い無いのだろう。

 それに付けても出向時代から懇意を戴いている方々がズラリと並ぶ副大臣の顔触れは個人的には極めて感慨深いものだった。
 徒らに馬齢を重ねている訳でも無いという証明を当方もまた求められる正念場。

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