コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月28日(木) マスクを捨てて  -スポーツ - プロ野球-

g789.jpg  久々の野球観戦にて阿部一塁手に遭遇する。確かにドラフト1位の小林捕手の育成の意もあろうが、阿部選手自身の体調からその打撃力を優先した措置であるのは疑い無い。
 レッズ全盛期ビッグレッドマシンの一員、ジョニー・ベンチ氏や今期のマウワー選手の如く米大リーグにおいては、一時代を築いた名捕手が後年、打力を活かす為に野手に転向するケースも少なからず見受けられるが、わが国においてはその俊敏さからも三塁或いは外野を努めた中日・中尾選手も巨人移籍後は捕手に復し、大洋時代の晩年一塁に転向した筈の女子ゴルフの福嶋晃子氏の父、久晃氏も広島では捕手登録だった様に実例に乏しい。例えばヤクルト秦、近鉄磯部、更には捕手としては初期の登録のみに終わった広島衣笠、中日山崎、日ハム小笠原と、打撃優先には違いないものの、イコール捕手失格の烙印を押されたかのマイナス・イメージが捕手への拘りを喚んでいるのではなかろうか。
 僅かな実例たる阪神・田渕捕手も実際には死球の後遺症であったとしても太り過ぎで捕手を断念したとの認識が定着しており、逆に西鉄黄金時代の名捕手、和田博実氏の外野転向の事実はプロ野球史的には抹消されている。
 恐らくは阿部選手も当面は両ポジションを行き来するだろうが、幾ら四番打者であろうとも何時までも外国人と小林捕手と、双方にサブを抱えたままではチーム運営にも支障を来そう。来る来期に向けては捕手を諦めた阿部、ではなく名捕手改め強打者一本の後半生という新しい野球選手像を構築して戴きたい。甘いマスクをさらけ出して。

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