コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月20日(水) 裸の付き合い  -旅行 - 国内旅行-

g783.jpg  ひと口に「接待」と括って仕舞えば下世話に響くが、コストの負担元は別として、同じ時間を共有することにより人間関係を構築し、それを職務上の意志疎通の促進に活かすのは人間社会の常套手段に他ならない。
 その濃密さは一義的には時間の多寡に比例するから、飲食は当然としてひと昔前なら麻雀、或いは丸半日以上を費やすゴルフの有用性は論を待たない。中でも究極の姿として旅路を伴にすれば、余程相性が悪くもない限りは、少なくとも対外窓口業務としては先方の脳裏にインプットされる段階までは到達しよう。
 地方企業の性として本体が遠方という要件は視察の名の元に要人を迎えるにはハンデに他ならないが、ひと度行程が成立すれば逆にアテンドの好機たり得る。
 それにしても工場視察のみならず、勿論大義名分を立てるのならば地域の実状見聞と称するのは不可能ではないが、一般開放された企業の保養施設での宿泊を前提に、平日の真っ昼間から脱衣場には不釣り合い極まりないスーツからいきなり「彼女が」ならぬ「リーマンが水着に着替えたら」とは前代未聞の展開だったろう。
 ホームパーティーが一般的な欧米では当たり前かも知れないが、わが国における「家族ぐるみ」の人間関係とは、その濃密さを示すひとつの尺度と言ってよい。元来が工場視察と言うよりは、要人の御子息達の工場「見学」に主眼のあった今般の旅路においては、等しく近い世代の男児を抱えるわが身とすれば思い切ってわが家も小さなアテンダーを同行させていればと今更ながらに悔やまれた。
 元より事務方にそこまでの悪乗りは許されず、文字通りの「家族ぐるみ」は成立しなかったのだが、少なくとも先方子息の「プール接遇」役には預かったし、紛れもなく「裸の付き合い」だったから距離感が縮まったのは間違いなかろう。残念ながら波に戯れた四代目がバッチを付ける時分には、流石に当方はこの世界から足を洗っていようが。
 しかし七歳を筆頭に計七名の男児ばかり、しかも共働き家庭で見知らぬおじさんにも物怖じしない子供達を水遊びから会食、カラオケとお守りしていると家老職を命ぜられた気分だったが、わが子よりも微妙に世代が下だけにこの時分の男児の活動力の多さに久々に体力勝負に明け暮れる一日だった。

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