コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

7月12日(土) 丘を越えて  -地域情報 - 信州-

g725.jpg  確たる理屈は無くとも唐突に旅路が訪れるのも永田町稼業の因業だろうか、早朝のゴルフ電車、スーパーあずさに飛び乗り茅野駅に降り立ってデジャブの如く錯覚に襲われたが、事実まだ雪深き本年3月にも訪れており、全く異なる理由で再び同じ光景に相見えるとは意外窮まりない展開である。
 前回はここから北上して避暑地・蓼科を目指したが、今般は中央道をそのまま南下し松川インターまでタクシーを跳ばす。ならば東京から自走すべしと言う勿れ、台風の直撃が懸念されたとの理屈は言い訳に過ぎず、四時間に亘る運転は千代の富士ならずとも体力の限界を超越する懸念に強く見舞われたが故である。
 ただ実際に下伊那に到着して先方に伺えば、中央道の上りの混雑を勘案すると全線車両はリスクが高く、この茅野ルート、更に特急の本数、乗り継ぎに鑑みれば佐久経由北陸新幹線、果ては中津川に出て東海道新幹線まで念頭に置かなければならないとは、失礼ながら怒濤の過疎地振りではないか。
 確かに南北に長い長野県は北陸、信越、中部の三文化圏に加えて新幹線と高速で時間距離の短縮された首都圏と、各々に結び付く替わりに県内の連絡はスムーズとは言い難く、下伊那からひと昔前までは長野・松本まで赴くだけで一日仕事と、今や永田町においてすら不人気アイテムと化した道路整備の意義を力説されるのも宜なるかなだろう。
 等しく南信でも他の地元事務所までまた小一時間とあればそのまま退散するより他はない。ただたとえ旅路の八分の一にも満たない邂逅であっても人と話すのは気が紛れるものだし、アメションの謗りを怖れることなく述べれば、公共に何を求めるのかの基盤たる地域性、その一端を実感として垣間見ることが出来たのは、往復八時間は些かハイコストだったとしても、幾分の益は得られたのではないか、と日記には書いておこう。

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