コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

7月24日(木) 夢から覚めた夢  -海外情報 - 世界遺産-

g712.jpg  標記上は三泊六日になる慌ただしいバカンスを駆け抜け、改めてパラオという選択を振り返ってみると、ハワイやグアムは言うに及ばず恐らくは他のリゾート地に比して圧倒的に「田舎」であると言って良い。ともすれば一生に一度しか接しない観光客の戯言であったとしても、もう20年も前だから幾ばくか開発の手が施されてはいようが、奄美を訪れた際にも同様の過度に観光地化され過ぎていない穴場感に包まれた。勿論、島国であるから最大の収入源が観光であるのは論を待たないとしても、必ずしも第三次産業として確立されていないが故に、システマチックに留まらないホスピタリティーを受け止め得る一方で、現実にコスト高に陥る事実もまた否定し得ない。
g724.jpg  道理で南の島らしい若者同士のカップルも少なければ、若夫婦には恐らくは大蔵省兼務なのだろう老父母の同行比率が異様に高い。
g716.jpg  実際、自力で世界遺産に足を踏み入れるのはほぼ不可能だからツアーが必須となり、例えば詰め込みロックアイランドはパラオ南部の主な景勝地を戦跡を除いて総嘗めにするコストパフォーマンスの高さは賞賛されるべきであろうが、その分ジェリーフィッシュ許可証含め大人一名約二万円と立派な出費を余儀無くされる。即ち食費を含め逐一金目を財布と相談している様では優雅なリゾート・モードには浸れない構造に直面する。
 従って、確かに海は美しく他島では味わえない魚類との邂逅を堪能出来るが、買い物や観光は推して知るべし以下の水準であり、海に特段の思い入れのある層以外にはアピール・ポイントには乏しく、逆に言えば広く量産効果による費用低減も期待し難い。
g704.jpg  空港や新首都のあるバベルダオブ島の観光資源化を進め、いい加減海疲れした一見客に陸路コースの提供を増大したとしても、恐らくは宿泊を一日伸ばす程度の効用に留まろう。
 どうやらパラオは旧南洋庁における戦略拠点の座をサイパンに奪われたまま、知る人ぞ知る幻の楽園チックなポジションを維持するに留まり、結果的に世界遺産の自然は少なくとも人為的な破壊からは免れる、と結論付けられようか。

 真夜中2時半のフライトは往路同様更に遅れ、既に空港からうつらうつらとなりながら機中爆睡に努める。
 一旦帰還し早々に踵を返して出社すれば、夜の宴席まで陸の日常が待っていた。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/3061-c5a1dc93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad