コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

7月19日(土) 島行かば  -海外情報 - 世界遺産-

g679.jpg  第一次世界大戦の結果、わが国は敗北した独逸から継承する形で南洋群島の委任統治に預かった。グアムバリ沖縄ハワイを歴訪した恒例のわが家の夏の南の島巡りにパラオが選択されたのは、パラオの地勢学上の利便性、対日好感情と日本語の流通度合いは元より、嘗て南洋群島の中核であった先人の歴史と記憶が作用した要素は否定出来ない。しかも先の大戦から70年を迎える明年、天皇、皇后両陛下もまた慰霊の旅路に向かわれるとあらば、些か思い込みの域は超えないとはいえその露払いを任ずるのも恐れ多くも国民の努めに他ならなかろうか。
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 明らかに経済的には非合理には違いないものの、夏休み冒頭の三連休の初日を出立に設定したのは、祐旭の塾通いの閑散期がこの期とお盆のみというサラリーマン顔負けの多忙さに由来する。幸い夏休み期間に限り直行チャーター便が運行されており、所謂JALパックの一員と化すのは対峙する「青」側に親和性の高い父としては幾分忸怩たる想いは打ち消せなかったものの、現実に空の選択は豊富とは言い難い。
g682.jpg  20時のフライトに合わせて成田エクスプレスで空港入りするが、この期に及んで公資のカメラを新調したり、車中腹拵え済にも拘わらず寿司を摘まんだりと早くも観光客仕様の散財モード全開である。とくに公資のカメラは耐水性を優先する余り祐旭のペンタックス版と瓜二つのリコー製に落ち着いたが、要は後社による買収に伴うブランド名を違えた後継機に他ならず、兄弟で操作性が同一であるのは実利用には好都合だろうが、折角未曾有のメーカーに手を出す機会を安易に喪ったのは準備不足を問われても致し方無かったろう。事実、荷物を詰め始めたのは今日になってからで移動中に地球の歩き方を読み始める始末では、買い替えたスーツケースこそその軽量に驚きを禁じ得なかったが、慌ただしい旅路そのものである。

 こうしてわが家は機中の人となった。給油の都合により出鼻から遅延した機中は今更の様に「レッド・オクトーバーを追え」を鑑賞して何故か宇野重吉氏の顔が脳裏に浮かびつつ、南の島に降り立つ頃には奇しくも明治大帝が東北巡行から横浜港に帰還された旧「海の記念日」を迎えていた。

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