コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

4月12日(土) TAN TAN  -音楽 - テクノ-

g667.jpg  禄を食む企業が外様大名として財閥系グループに属する余波として、その発祥に近似する中核に位置しながら伝統ある百貨店と経済用語的な"流通業者"の中間に位置する様な、デパートメントよりは「ストア」とも言うべき後発、格下であった同業他社に事実上乗っ取られた恨み節の一端を耳にした記憶がある。
 確かに中元・歳暮の包み紙に著しい価値を求めた世代が代替わりし、流石にジャスコやヨーカドーは別のカテゴリーだとしても既に伊勢丹のネーミング自体にブランド価値が生まれつつあることは、この4月から三越の旧ショッピング・バッグが一掃された事実もひとつの傍証となろう。
 元より旧貨物駅再開発に伴う高島屋の南口進出の際に苦境が伝えられたのも今は昔、副都心線の渋谷延伸にあたっても危惧された新宿三丁目のスルーはおろか、逆に改装中の東急から沿線客層を奪いかねない勢いに加えて、かの矢野顕子女史のアシストとあらばお誂え向きのお洒落感が更に醸成されようか。
 二週間振りの休日を体力の回復を企図して音楽鑑賞に充て、先ず耳を傾けたのは矢野氏の新譜「飛ばしていくよ」であった。先行公開された当該伊勢丹のキャンペーン・ソング「ISETAN-TAN- TAN」の80年代的な適度なテクノポップ感に、技術の粋を極めると言えば美しいもののスリーピース基盤のアドリブ的な演奏に流れ、共同作業による楽曲を作り込む過程を回避してきたとも指摘出来ようYMO同様の過程から漸く回帰現象かと大いなる期待を抱いていたのである。
g668.jpg  結果的には、確かに多数音楽家との共同作業には違いなかったが、旧曲のリバイバルといい、故レイ・ハラカミ氏とのアンサンブルに顕著である様に、恰も矢野氏のトリビュート・アルバムに本人が参画したかの面持ちは否めなかった。「ごはんができたよ」の再来を望むのは期待過剰であり、通例の一新譜として受け止めれば失望する謂われも無かろうが。

 年に一度の爆笑問題の漫才に、公資は単純に笑いこけている風情だが、流石に将来の夢「お笑い芸人」だけあって祐旭の反応は真剣である。
 才能があり余るからこそ反射神経主体のリアクションでも充分に絵になるのは承知の上でなお、太田氏による作り込まれた笑いは秀逸であった。

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