コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

5月4日(祝) 殿と若侍  -旅行 - 国内旅行-

g658.jpg  宿地・念林房の部屋には中庭まで備えられ、大浴場に加え部屋付きの小振りながらもセミ露天とハイコストに見合う風情だったろうか。朝食では僅かながらも湯豆腐にありつき京都らしさに触れ、最終日は嵐電の始点・北野白梅町に始まる。
g659.jpg  幼少時、祖父母に引率された京の街には市電の名残が未だ感じられたが、世田谷線同様に専用線比率の高さが廃止の憂き目を免れたであろう経緯は想像に難くない。帷子ノ辻経由太秦広隆寺駅、目指すは寺院巡りではなく太秦映画村に他ならない。
 個人的には映画産業への関心が職業野球経営との親和性に由来していたとしても、流行りのシネマ・コンプレックスに身を窶して命脈を維持している大泉の有り様に、本家太秦の今をも体感したくなっと言っても過言ではなかろう。
 ただ流石の黄金週間を舐めていたか、到着すれば既に長蛇の列で気力すら萎えそうになるではないか。最大三時間待ちの忍者絡みのアトラクションは既に本家 にて十二分に満喫したからとの注釈の基に待避し、本来の映画村仕様、即ち今や時代劇の減少から撮影所としては閑古鳥だったとしても俳優宜しくセットを練り歩くべく子供達は殿様と若侍に変貌する。
g662.jpg  而来約ひと時、大江戸捜査網も何する人ぞ江戸市中を闊歩し、公資殿下が祐旭配下を「新人」呼ばわりしたり、身分の相違を超えてチャンバラに勤しんだりはしたものの、正直歩くだけでは飽きも来よう。
 草鞋を脱いでからは定期的に福禄寿擬きが現れる御利益大明神、他社キャラクターの流用かゴジラ擬きがむっくり頭を現れる特撮プールはまだしも、これも大泉と同巧異曲のアニメミュージアムでまたもやアフレコ体験、3D360度映像やヒーローランドと回遊してみたものの却って撮影所機能の喪失を自ら謳う様で、一抹の寂寥は禁じ得ぬままに大盛況の太秦を後にした。

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 翻って午後は又もやタクシー推奨のままに先斗町でうどんを賞味する事態に。こちらも出向時代には鴨川縁の川床にて優雅に御茶屋風情を味わったものだが、渋滞のなか清水の舞台に辿り着くことすら能わず、平安神宮の前にリニューアル中の京都市動物園にて飼育動物と戯れているのでは行き当たりばったりもここに窮まれりだろう。
 オーラスに南禅寺の五右衛門も絶景かなと称した三門と、太秦より遥かにドラマの舞台となっている水路閣を覗いて旅は終息を告げた。
 黄金週間の混雑と体力的にも観光には適さなくなっているわが家の実情を痛感しながら、それなりに充実した二泊三日であったと〆ておきたい。

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