コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月21日(金) 巡る季節の中で  -スポーツ - ソチオリンピック-

g602.jpg  史上最多七度目の冬期五輪出場と聞けば、幾ら不惑を超えた葛西選手であっても一体如何なる幼少の砌から滑走に勤しんでおられるものかと驚愕せざるを得ないが、この世代の冬期競技者は五輪の夏冬同年から二年周期への移行期が挟まれているため通例より出場が増大するからくりが介在している。
 元よりそれは葛西選手の偉業を少しとして減じせしめるものではないが、選手個々と五輪との巡り合わせの妙をもまた思い知らざるを得ない。例えば今般ソチ五輪のキャラクターにどことなく見覚えがあるのはかの「仔熊のミーシャ」との近似性故だろうが、今では歌手の名前としか認識されないであろうミーシャと言えば嘗てはモスクワ五輪の代名詞であった。冷戦の煽りを受けたモスクワへの不参加で柔道の山下選手らが涙を飲み、一転して東側諸国がボイコットした次のロス五輪では体操はじめ金メダル続出であったのもまた、巡り合わせの為せる業と言わざるを得ない。
 こうした観点から捉えれば、彗星の如くに台頭し登り調子の絶頂期に五輪を迎えた羽生選手と、残念ながら五輪においてはピークを過ぎた後の出場となったと言わざるを得ない浅田選手の運不運は人智を超えた配剤と言う他はなかろう。
 ただ兎角比較対象になりがちなキム選手が、例えばかの国では寧ろ一般的とされる様に生のままの容貌では無かったとしても、絶世の美女と言うよりは男性の目から見て圧倒的な色気を感ずるのに対して、過度のプレッシャー故に本音を吐き難い環境に追い込まれたであろうコメントの拙さを割り引いてなお、総体的に幼さの残る浅田選手に少なくとも国際的な感覚からは競技の評価に好ましくない影響を与えていたのではないかと忖度されるし、そのキム選手ですらホームタウン・ディシジョンが揶揄される敵地において優秀の美を迎えたのもまた巡り合わせなのだろう。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/3018-276a373e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad