コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月7日(金) 街に水素を  -政治・経済 - 環境・資源・エネルギー-

g581.jpg 3時半起床、まだ夜も明けぬ羽田空港に降り立ち飛び立つ先は半年振りの福岡である。
 博多織や有田焼を用いた特別仕様レクサスの展示される県庁表敬に続いては一路北九州へ歩を向け、スペースワールドの観覧車を遣り過ごすと水素ステーションが現れる。ところが降り立った瞬間、猛烈な既視感に見舞われるではないか。思えば五年前、環境モデル都市・北九州視察時に足を運んだに違いないが、既にその記憶が欠落している自らに往時と現在彼我のエネルギー源たる水素のポジショニングの差異に慄然とせざるを得ない。
g582.jpg ただステーション自体が最早旧式の部類に入るという事実と併 てなお北九州市の先駆性は讃えられるべきだが、高炉の副生物たる水素との親和性という素養の為せる業とも言えよう。
 事実、ステーションへの水素供給は嘗ては単純にその水素を焼却利用していたのか、街中に剥き出しで走るパイプラインを流用していたが、水素タウンでは一旦匂いを付けた水素を家庭用据置型燃料電池、ホッチキスやエレクトーン同様の商標の一般名詞化に範を取れば、エネファーム本体に供給する前に脱臭する間抜けさを伺い、燃料電池自転車を漕いでみて久々に水素吸蔵合金に邂逅して、時を跨いでの再訪の意義を噛み締めることとなった。
g583.jpg 午後は愈々官営八幡製鉄所へ突入し、引込線の織り成す街区とも言うべき光景に、鐵は国家なりを改めて実感するが、実際には日本製鐵の土地を租借した全くの別会社の燃料電池フォークリフトを拝察しているとは時代の流れもまた味合わざるを得ないだろう。

g584.jpg さて猛烈な寒波と霙交じりの雨足が激しさを増す中、本来ならとって返して九州大水素施設の行程だったが、在福岡のこの日を狙った様に工場視察のアテンドが入るとは流石に中半年ではやるせなかろうと御天道様の配剤だったろうか。鹿児島本線にて赤間へと移動し、国内外併せ三度目のお付きとなる政府要人の、最新鋭の自動車組立ライン見学の御相伴に預かったが、人とロボットの融合、環境配慮と静粛性以上にカートに乗っての回遊が優雅で、高級車専用工場らしさが伺われた。
 天神へと急行してワインを空けつつ会食、流石に更に繰り出す気力はなく、水素ならぬ炭酸水で喉を潤し眠りに就く。必ずしも水素の最先端に触れ得た訳では無かったが、てんこ盛り充実の一日ではなかったか。

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  • 2014/03/03(月) 04:32:51 |
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