コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

2月8日(土) 雪の紋所

g587.jpg  水素から一夜明け、正しくは連日の明けきらぬ朝方に、これも五年前に倣う謂われはないものの、球場巡礼の旅はヤフオクドームを訪れる。
 もう20年近く前に経団連の九州・山口地方懇談会に随行した際には、鼻息荒かりし時分の副会長会社ダイエーの誇る、隣接するシーホークホテルに宿泊した記憶もあるが、改めて球場の外観を拝めば新設された王貞治ミュージアムの看板を除けばまさに現代のコロシアム、恐ろしい程に殺風景であった。
g586.jpg 早々に空港にとって返して機上の人となる。雪が危ぶまれた羽田だが幸い午前便は無事着陸し、板付に舞い戻る羽目には陥らなかった。

 雪の被害を免れた筈だったが、その足で霞ヶ関ビルへと急行しなければならないのだから難儀である。当然休日の霞ヶ関には人靴による轍すら見当たらぬ程で、旅仕度の荷物を抱えた身の上には徒歩すら危険を伴いかねない。
 そろりそろりと辿り着く先は旧華族会館、元より平民には縁の薄い世界だが本日は主催者が世が世なら天下の副将軍であるから八兵衛気分で昼食に預かる気楽なモードだったが、存外に説明が長く降り積もる雪に気が気で無くなっていく。
g585.jpg  午後の講演は予定された都知事が既に過去の人となり、替わって世が世なら更に上位の将軍様が江戸文化について語る光景に、互いに同姓であられるだけに地名を以て呼び合う、嘗ての大家族時代にはわが国至る所で見受けられたにも拘わらずそれとは異なる面映いエスタブリッシュメント性を感じ、些か浮世離れはしていようとも興味深かったが、後ろ髪を引かれながら会場を後にした。
 生印籠を拝察した水戸・徳川ミュージアムの震災による窮状はひと事では済まされず、TVシリーズも終焉した今、責めて寄付金の個人登録はと佇まいを正す雪路であった。

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